今回のフレーズは「It never rains but it pours」です。
「It never rains but it pours」は、直訳すると「雨が降れば必ずどしゃ降り」となりますが、実際には「悪いことは重なる」という意味になります。
このフレーズは、一度悪いことが起こると、それが続けて起こる状況を表現する際に使われます。日本語の「二度あることは三度ある」や「泣きっ面に蜂」に当たる表現です。
例えば、災難が続いたときに、「First my car broke down, and now the roof is leaking. It never rains but it pours.(まず車が故障し、今度は屋根が雨漏りしている。悪いことは重なるものだ)」と言うことができます。また、仕事でトラブルが続けて起こったときに、「We lost two major clients this week, and now our server is down. It never rains but it pours.(今週、大口の顧客を二人失い、さらにサーバーがダウンしている。悪いことは重なるものだ)」と言うことができます。
「It never rains but it pours」は、18世紀初頭から使われているイギリスのことわざです。正確な起源は不明ですが、イギリスでは雨が降るとどしゃ降りになることが多いという文字通りの意味から、悪いことが重なる様子を表現するようになったと考えられています。ちなみに、初期のフレーズは「It cannot rain but it pours」でした。この慣用句はさまざまなバリエーションがあり、アメリカ英語では「When it rains, it pours」が一般的に使われています。
まとめると、「It never rains but it pours」は、文字通り「雨が降れば必ずどしゃ降り」という意味ではなく、悪いことが連続して起こることを指します。このフレーズを使うことで、一度悪いことが起こると、困難な状況が重なることを効果的に表現することができます。
この「It never rains but it pours」を使って、悪いことが続けて起こる場面で活用してみてください。
実際の発音もチェックしてみてください
雨が降れば必ずどしゃ降り。悪いことは重なる。
このシリーズでは、さまざまなことわざ・格言・慣用句・イディオムなどを紹介して解説しています。