It takes a thief to catch a thief.の意味や使い方|英語のことわざ・格言・イディオム#281

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このシリーズでは、英語のことわざ・格言・慣用句などを解説しています

今回のフレーズは「It takes a thief to catch a thief」です。

「It takes a thief to catch a thief」は、直訳すると「泥棒を捕まえるには泥棒が必要だ」となりますが、実際には「泥棒のことは泥棒がよくわかっている」という意味になります。日本語の「蛇の道は蛇(じゃのみちはへび)」に当たる表現です。

このフレーズは、犯罪や悪事に対抗するには、その分野の経験がある人物が必要だということを表現しています。

例えば、詐欺を暴くために元詐欺師が協力する場合に、「The former con artist helped the police catch the scammer, proving that it takes a thief to catch a thief.(元詐欺師が警察が詐欺師を捕まるのを手伝い、泥棒を捕まえるには泥棒が必要だということを証明した)」と言うことができます。

また、「He was hired as a cybersecurity expert because, as they say, it takes a thief to catch a thief.(彼がサイバーセキュリティの専門家として雇われたのは、ことわざにもあるように、泥棒を捕まえるには泥棒が必要だからだ)」と言うこともできます。

文法について補足すると、「it takes A to …」という形で、「…するにはAが必要である」という意味になります。

「It takes a thief to catch a thief」の由来は、犯罪の手口を最もよく理解しているのは同じ経験を持つ者である、という古くからの考え方からきています。このような考えは古代からあり、紀元前3世紀にギリシャの詩人であるカリマコスは「being a thief myself I recognized the tracks of a thief(私自身も泥棒であるため、泥棒の足跡を見抜いた) 」という言葉を残しました。英語では17世紀頃から一般的に使われるようになり、犯罪捜査や諜報活動においてしばしば使われています。

まとめると、「It takes a thief to catch a thief」は、文字通り「泥棒を捕まえるには泥棒が必要だ」という意味ですが、悪事を見抜くには同じような経験がある者が必要だということを指します。このフレーズを使うことで、経験者の知識やスキルがいかに重要であるかを強調することができます。

この「It takes a thief to catch a thief」を使って、悪事や不正を見抜く場面で活用してみてください。

実際の発音もチェックしてみてください

It takes a thief to catch a thief.
泥棒を捕まえるには泥棒が必要だ。蛇の道は蛇。
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