It takes one to know one.の意味や使い方|英語のことわざ・格言・イディオム#283

スポンサーリンク
このシリーズでは、英語のことわざ・格言・慣用句などを解説しています

今回のフレーズは「It takes one to know one」です。

「It takes one to know one」は、直訳すると「人を知るには人が必要だ」となりますが、実際には「お互い様」「同類だから分かる」という意味になります。

このフレーズは、他人を批判する人は、自分自身も同じような特徴や性格だからこそ分かるということを表現しています。

例えば、自分のことを棚に上げて批判する人に対して、「It takes one to know one.(お前もな)」と皮肉を言うことができます。もしくは、「Oh, you think I’m lazy? Well, it takes one to know one!(ああ、私が怠け者だと思うの?じゃあ、あなたも怠け者だからわかるんだよ!)」と反論することもできます。

そのほかの例として、「You’re always criticizing others’ work, but it takes one to know one.(あなたはいつも他人の仕事を批判するけれど、お互い様だ)」と言うこともできます。また、「Sarah said Tom was lazy, but it takes one to know one.(サラはトムが怠け者だと言ったけど、自分も怠け者だからそれが分かるのさ)」という風にも使います。

「It takes one to know one」の由来は、同じ特性を持つ人はお互いを理解しやすいという考えに基づいています。例えば、嘘つきはほかの嘘つきを見抜きやすいというように、同じ性質を持つ人同士が理解しやすいという意味です。このフレーズは20世紀初頭のアメリカで生まれ、共通の欠点があることを指摘する反論として広く使われるようになりました。古いことわざである「It takes a thief to catch a thief.(泥棒を捕まえるには泥棒が必要だ/蛇の道は蛇)」と同じような構造を持っています。つまり、「it takes A to …」で「…するにはAが必要である」という意味になります。

まとめると、「It takes one to know one」は、文字通り「人を知るには人が必要だ」という意味ではなく、同じ特徴を持つ人はお互いに理解しやすいことを指すイディオムです。このフレーズを使うことで、批判されたときの反論として使用することができます。

この「It takes one to know one」を使って、お互い様であるような場面で活用してみてください。

実際の発音もチェックしてみてください

It takes one to know one.
お互い様。同類だから分かる。
スポンサーリンク

このシリーズでは、さまざまなことわざ・格言・慣用句・イディオムなどを紹介して解説しています。

タイトルとURLをコピーしました