今回のフレーズは「It takes all sorts to make a world」です。
「It takes all sorts to make a world」は、直訳すると「世界を作るにはあらゆる種類の人々が必要だ」となりますが、実際には「世の中にはいろいろな人がいる」「世の中は多様性で成り立つ」という意味になります。
このフレーズは、世の中にはさまざまな性格や考え方を持つ人々が存在することを受け入れる際に使われます。
例えば、さまざまな性格や背景を持つ人々が共に働いている場合、「Our team has people from all walks of life. It takes all sorts to make a world.(私たちのチームにはあらゆる背景を持つ人々がいる。世の中にはいろいろな人がいる)」と言うことができます。また、学校やコミュニティなどで多様性が重要視される場面でも、「In our community, we believe that it takes all sorts to make a world.(私たちのコミュニティでは、さまざまな人がいることが重要だと考えている)」と言うことができます。
「It takes all sorts to make a world」の由来は17世紀にさかのぼります。このことわざは、ミゲル・デ・セルバンテスの小説『ドン・キホーテ』のスペイン語のフレーズを英訳したものと考えられています。もともとは「de todos ha de haber en el mundo」というもので、「世界にはあらゆる種類の人がいるはずだ」と訳されます。その後、英語に翻訳され、さまざまな形で英語文学や日常会話に登場するようになりました。そして時間とともに、「It takes all kinds」や「It takes all types」などのバリエーションへと進化し、現在も広く使用されています。
まとめると、「It takes all sorts to make a world」は、文字通り「世界を作るにはあらゆる種類の人々が必要だ」という意味ではなく、多様性が社会を形成するために重要であることを表現するフレーズです。このフレーズを使うことで、人々の違いや多様性を受け入れ、尊重することの大切さを伝えることができます。
この「It takes all sorts to make a world」を使って、多様性や共存の重要性を表現する場面で活用してみてください。
実際の発音もチェックしてみてください
世界を作るにはあらゆる種類の人々が必要だ。
このシリーズでは、さまざまなことわざ・格言・慣用句・イディオムなどを紹介して解説しています。