今回のフレーズは「Misery loves company」です。
「Misery loves company」は、直訳すると「不幸は仲間を愛する」となりますが、実際には「不幸な人は他人の不幸を望む」という意味になります。
このフレーズは、自分が辛い状況にいるとき、他人も同じように辛い状況にあることで安心感を得ることを表現する際に使われます。
例えば、落ち込んでいる友人に「I know you’re feeling down, but remember, misery loves company.(君が落ち込んでいるのはわかるけど、不幸な人は同じく不幸な人を求めるんだ)」と言って励ますことができます。また、試験に落ちた友人たちが集まって慰め合っているときに「After failing the exam, they all got together because misery loves company.(試験に落ちた後、彼らは集まってお互いを慰め合った)」と言うこともできます。
「Misery loves company」の由来は、古いラテン語の格言で、英語では16世紀にイギリスの劇作家であるクリストファー・マーロウが、戯曲『フォースタス博士の悲劇』(The Tragical History of Doctor Faustus, 1592-3年)で使用したことで広まりました。ここで使われている「misery」は「悲劇」のことで、「company」は「仲間」のことです。悲しみを誰かと共有して慰めを求める定着したフレーズになっています。
まとめると、「Misery loves company」は、文字通り「不幸は仲間を愛する」という意味ではなく、不幸な状況では共感する仲間が欲しいことを指します。このフレーズを使うことで、不幸な状況にある人々が互いに支え合う様子を表現することができます。
この「Misery loves company」を使って、辛い状況を共感を示し合う場面で活用してみてください。
実際の発音もチェックしてみてください
不幸は仲間を愛する。不幸な人は他人の不幸を望む。
このシリーズでは、さまざまなことわざ・格言・慣用句・イディオムなどを紹介して解説しています。