今回のフレーズは「A bad workman blames his tools」です。
「A bad workman blames his tools」は、直訳すると「下手な職人は道具のせいにする」となりますが、実際には「腕の悪い人は自分の失敗を道具や環境のせいにする」という意味になります。
このフレーズは、何かうまくいかないことがあったときに、その原因を自分ではなく外部の要因に求める人を批判する際に使われます。
例えば、スポーツの試合で負けたのは道具のせいだと言い訳している人に、「A bad workman blames his tools.(下手な職人は道具のせいにするものだよ)」と言うことができます。また、何か問題があったときに、「Instead of blaming the tools, let’s focus on improving our skills. Remember, a bad workman blames his tools.(道具のせいにするのではなく、自分たちのスキルを向上させることに集中しよう。腕の悪い職人は道具のせいにするものだ)」とアドバイスすることもできます。
このフレーズの起源は、熟練した職人であればどんな道具でも巧みに扱えるという考え方に基づいています。さまざまな言語で同様の表現があり、英語には古いフランス語の「mauveés ovriers ne trovera ja bon hostill(下手な職人は決して良い道具を見つけられない)」から派生したとされています。このことわざは、元米国大統領バラク・オバマや元英国首相マーガレット・サッチャーなど、多くの著名人によって引用され、自分の行動と責任の重要性を伝える表現として広く用いられています。
まとめると、「A bad workman blames his tools」は、文字通り「腕の悪い職人は道具のせいにする」という意味ではなく、自分の技術や能力の不足を外部要因に転嫁することを批判するイディオムとして使われています。このフレーズを使うことで、自己改善の重要性を強調することができます。
この「A bad workman blames his tools」を使って、自己責任を認識し、自己改善を促す場面で活用してみてください。
実際の発音もチェックしてみてください
下手な職人は道具のせいにする。
このシリーズでは、さまざまなことわざ・格言・慣用句・イディオムなどを紹介して解説しています。