今回のフレーズは「At the end of one’s rope」です。
「At the end of one’s rope」は、直訳すると「ロープの端にいる」という意味になりますが、実際には「限界に達する」「行き詰まる」という意味になります。
このフレーズは、物理的にも精神的にも、限界に達している状況で使われます。
例えば、長時間働き続けて疲れ果てたときに「I’m at the end of my rope with all this work.(この仕事で限界に達している)」と言うことができます。また、困難な状況に直面している友達に対して、「You look like you’re at the end of your rope.(君はもう限界のように見えるよ)」と言うこともできます。
「at the end of one’s rope」の由来は、ロープにつながれた動物がロープの先端に達すると、それ以上前に進めなくなるという状況からきています。つまり、制限されたり拘束されたりしている感覚を表現しています。このことから、我慢や忍耐力の限界を表現するために使われるようになりました。この表現は、17世紀のアメリカで生まれましたが、イギリス英語では「at the end of one’s tether」とも言われます。ここでの「tether」は「つなぎ綱」を意味し、比喩的には「限界」や「範囲」という意味も持ちます。
まとめると、「At the end of one’s rope」は、文字通り「ロープの端にいる」という意味ではなく、限界に達している状況を表すイディオムとして使われています。このフレーズを使うことで、もうこれ以上耐えられない状況や行き詰まった状態を表現することができます。
この「At the end of one’s rope」を使って、自分の限界を伝える場面や、他人の状況を理解する際に活用してみてください。
実際の発音もチェックしてみてください
ロープの端にいる。限界に達する。行き詰まる。
このシリーズでは、さまざまなことわざ・格言・慣用句・イディオムなどを紹介して解説しています。