今回のフレーズは「All work and no play makes Jack a dull boy」です。
直訳すると「仕事ばかりで遊ばないと、ジャックは退屈な男になる」となりますが、実際には「仕事ばかりで遊ばないと、人は退屈になる」という意味になります。
このフレーズは、休息や娯楽の重要性を強調する際に使われます。仕事や勉強に集中することも大切ですが、同時にリラックスする時間や楽しむ時間も必要であることを示しています。
例えば、友達がずっと仕事ばかりしているときに、「All work and no play makes Jack a dull boy.(仕事ばかりしていると、つまらない人になってしまうよ)」と言うことができます。また、自分が休暇を取ろうとしているときに、「I need a break. All work and no play makes Jack a dull boy.(休みが必要だ。仕事ばかりしていると、つまらなくなってしまう)」と言うこともできます。
このことわざは、ウェールズの作家であるジェームズ・ハウエル(James Howell, 1594-1666年)の『Proverbs in English, Italian, French and Spanish』(1659年)に現代の形で初めて登場しました。ただ、それ以前から使われていたとは考えられています。その後、スタンリー・キューブリックの映画『シャイニング』(The Shining, 1980年)で取り上げられたことで、再び人気が高まりました。なぜ「Jack(ジャック)」なのかというと、「John(ジョン)」の愛称で、非常に一般的な名前だからです。
まとめると、「All work and no play makes Jack a dull boy」は、文字通り「仕事ばかりで遊ばないと、ジャックは退屈な男になる」という意味ではなく、仕事と遊びのバランスを取ることの重要性を示すイディオムとして使われています。このフレーズを使うことで、過労やストレスを避け、健康的なライフスタイルを促すことができます。
この「All work and no play makes Jack a dull boy」を使って、適度な休息や遊びを取り入れることの重要性を強調してみてください。
実際の発音もチェックしてみてください
仕事ばかりで遊ばないと、ジャックは退屈な男になる。
このシリーズでは、さまざまなことわざ・格言・慣用句・イディオムなどを紹介して解説しています。