今回のフレーズは「Enough is enough」です。
直訳すると「十分は十分」となりますが、実際には「もうたくさんだ」「いい加減にしろ」という意味になります。
このフレーズは、ある行動や状況が我慢の限界に達したときに使われます。
例えば、何度も同じミスを繰り返しているときに「Enough is enough, you need to stop making the same mistake.(もうたくさんだ、同じミスを繰り返すのはやめてくれ)」と言うことができます。また、職場で上司の理不尽な要求が続くときに、「Enough is enough, I can’t handle this workload anymore.(もうたくさんだ、この仕事量にはもう耐えられない)」と言うこともできます。
「enough is enough」というフレーズは、少なくとも16世紀から存在しており、最も古い記録の一つは、イギリスの劇作家であるジョン・ヘイウッドの1546年の著作に見られます。
このフレーズは、言語学的にはトートフレーズ(tautophrase)と呼ばれる表現技法の一種です。これは、同じ単語を繰り返すことで、意味を強調しています。例えば、「You do you(自分らしくあればいい)」や「If you know, I know(知る人ぞ知る)」などもトートフレーズに当たります。これらは文法的にはとても単純ですが、同義反復によって意味的に強い重みを持っています。
まとめると、「Enough is enough」は、文字通り「十分は十分」という意味で、我慢の限界に達したことを指します。このフレーズを使うことで、もうこれ以上は耐えられない状況を表現することができます。
この「Enough is enough」を使って、限界に達した場面で活用してみてください。
実際の発音もチェックしてみてください
もうたくさんだ。いい加減にしろ。
このシリーズでは、さまざまなことわざ・格言・慣用句・イディオムなどを紹介して解説しています。