今回のフレーズは「Back to square one」です。
「Back to square one」は、直訳すると「振り出しに戻る」となりますが、実際には「最初からやり直す」という意味になります。「square one」は、ボードゲームなどで使われる言い回しで、「出発点」や「最初の四角いマス」を指します。
このフレーズは、計画やプロジェクトがうまくいかず、最初からやり直さなければならない状況を表現する際に使われます。
例えば、プロジェクトがうまくいかずに中断され、「The client rejected our proposal, so it’s back to square one.(クライアントが提案を拒否したので、振り出しに戻ることになった)」と言うことができます。また、問題の解決策が見つからず、最初から再検討する必要がある場合に「After reviewing the results, we realized we had to go back to square one.(結果を見直した後、最初からやり直さなければならないことがわかった)」と言うこともできます。
このフレーズの由来には諸説ありますが、一つの説としては、すごろくのようなボードゲーム「蛇と梯子(へびとはしご, nakes and ladders)」に由来すると考えられています。このゲームでは、サイコロを振ってコマを進めますが、蛇の頭のマスに止まると、下のマスまで戻らなけいといけません。これが「振り出しに戻る」の由来とされ、1950年頃から使われ始めました。 また、他の説では、昔のラジオのサッカー解説で、ピッチをマス目に分けて説明する際に、最初のマス(スクエアワン)に戻るという表現が使われたことから来ているとも言われています。
まとめると、「Back to square one」は、文字通り「振り出しに戻る」という意味に似ていて、計画やプロジェクトなどを一からやり直すことを指します。このフレーズを使うことで、最初から再スタートする必要があることを効果的に表現することができます。
この「Back to square one」を使って、計画が失敗し再スタートする場面で活用してみてください。
実際の発音もチェックしてみてください
振り出しに戻る。最初からやり直す。
このシリーズでは、さまざまなことわざ・格言・慣用句・イディオムなどを紹介して解説しています。