再帰代名詞(reflexive pronoun)とは?意味と使い方をわかりやすく解説

再帰代名詞(reflexive pronoun)とは、主語と目的語が同じ人や物を指すときに使う代名詞です。英語では「myself」「yourself」「himself」などが再帰代名詞にあたり、「~自身」という意味を表します。この記事では、再帰代名詞の意味や使い方についてわかりやすく解説します。

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再帰代名詞とは何か?

再帰代名詞(reflexive pronoun)とは、主語と目的語が同一人物であるときに使う代名詞です。つまり、主語自身が動作の対象となるときに使います。

再帰代名詞は、所有格(my, your)や目的格(him, her)に「-self」または「-selves」を付けて作ります。

  • myself(私自身)
  • yourself(あなた自身)
  • himself(彼自身)
  • herself(彼女自身)
  • itself(それ自身)
  • ourselves(私たち自身)
  • yourselves(あなたたち自身)
  • themselves(彼ら自身)

単数形の場合は「-self」、複数形の場合は「-selves」を付けます。

「myself(私自身)」は、「my(私)」と「self(〜自身)」が組み合わさっています。この「-self」は「接尾辞」と呼ばれ、語尾に付けて意味や品詞を変える役割があります。接尾辞を使えば、語彙を増やすのにも役立ちます。

例文も見てみましょう。

  • I hurt myself.
    私は自分自身を傷つけた。
  • She introduced herself.
    彼女は自分自身を紹介した。
ごがくねこ
ごがくねこ

まとめると、再帰代名詞は主語と動作の対象が同じときに使います。

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再帰代名詞の使い方や役割とは?

再帰代名詞は、主に次のような状況で使われます。

主語が動作対象のときに使う

再帰代名詞は、主語自身が動作の対象の場合に使います。

  • I taught myself Spanish.
    私は独学でスペイン語を学んだ。
  • She looked at herself in the mirror.
    彼女は鏡で自分自身を見た。

強調のために使う

再帰代名詞は「自分自身で」という意味を強調するために使います。

  • I did it myself.
    私は自分でそれをやった。
  • He fixed the car himself.
    彼は自分で車を修理した。

前置詞の後で使う

再帰代名詞は、前置詞の後で動作の対象が主語自身であることを示すときにも使われます。

  • She is proud of herself.
    彼女は自分自身を誇りに思っている。
  • They were talking to themselves.
    彼らは自分たち自身に話しかけていた。

「oneself」と「by oneself」の違い

「by oneself」は前置詞「by」と再帰代名詞を組み合わせた表現で、「一人で」「自力で」という意味を強調します。

  • He solved the problem himself.
    彼は自分自身で問題を解いた。
    ⇨「誰が解いたのか」を説明している。
  • He solved the problem by himself.
    彼は自力で問題を解いた。
    ⇨「助けを借りなかったこと」を強調している。

「oneself」だけの場合、動作を行った人物を説明するために使います。つまり、「人」に焦点を当てています。一方、「by himself」の場合、一人で行ったことを強調するために使います。つまり、動作を助けなしで行ったという「状況」に焦点を当ています。

再帰代名詞の間違えやすいポイント

再帰代名詞は、ほかの代名詞や目的格と混同しやすいので注意が必要です。

再帰代名詞は、目的語が主語と同じときに使います。逆に、目的語が主語とは異なる場合は、通常の目的格(him、her、them など)を使います。

  • He saw himself.
    彼は自分自身を見た。
    ⇨ 主語と目的語が同じ「彼」なので、再帰代名詞を使用。
  • He saw him.
    彼はほかの男性を見た。
    ⇨ 目的語が別の人なので、通常の目的格「him」を使用。
  • I hurt myself.
    私は自分自身を傷つけた
    ⇨ 自分に対する動作なので、再帰代名詞「myself」を使用。
  • 誤)I hurt me.
    ⇨ 主語と目的語が同じなのに再帰代名詞を使っていないため、文法的に誤り。
ごがくねこ
ごがくねこ

再帰代名詞は「自分自身への動作」にのみ使うので注意が必要です。

再帰代名詞一覧

英語の再帰代名詞は、以下のように人称代名詞に対応して作られます。

主語 再帰代名詞
I myself
you(単数) yourself
he himself
she herself
it itself
we ourselves
you(複数) yourselves
they themselves
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まとめ

この記事では、再帰代名詞の意味や使い方について紹介しました。

再帰代名詞は、主語自身を指す代名詞で、「自分自身」を強調したり、主語が自分に対して行う動作を表したりするときに使います。「myself」や「yourself」のように、「-self」や「-selves」という語尾が付くのが特徴です。英語を学ぶ際は、再帰代名詞の使い方にもぜひ注目してみましょう。

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