主語(subject)とは?意味と使い方をわかりやすく解説

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主語(subject)とは、「誰が」「何が」その動作を行うのか、またはどんな状態にあるのかを表す言葉です。英文法の中で最も基本的であり大切な要素です。この記事では、主語の意味や使い方についてわかりやすく解説します。

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主語とは?

主語(subject)とは、文の中で「誰が」「何が」その動作をしているのか、またはどんな状態にあるのかを示す言葉です。日本語の「~は」「~が」にあたります。

たとえば、以下の文を見てみましょう。

  • I study English every day.
    私は毎日英語を勉強します。
  • The cat is sleeping on the sofa.
    その猫はソファで寝ている。

これらの文では、「I」や「The cat」が主語で、動作の主体を表しています。主語は通常、名詞代名詞、名詞句などが使われます。

英語の基本語順はSVO(主語+動詞+目的語)で、主語が文の最初に置かれます。たとえば、「He (S) eats (V) an apple (O)」のような構造になります。

主語の使い方と特徴

ここでは、英語の主語の使い方や特徴について解説します。

主語は動作の主体を表す

主語は「誰が」または「何が」その動作を行っているのか、つまり動作の主体を表します。

  • John eats breakfast every morning.
    ジョンは毎朝朝食を食べる。
  • The children are playing in the park.
    子どもたちは公園で遊んでいる。

英語では、主語を必ず明示します。日本語では「それを食べるよ。」のように主語を省略できますが、英語では「I will eat it.」のように主語を明示します。

ごがくねこ
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主語の明示は英文法の基本ルールです。

主語は状態や存在を表す

主語は動作だけでなく、状態や存在を述べるときにも使われます。

  • The cat is sleepy.(状態)
    猫は眠そうだ。
  • There is a cat on the roof.(存在)
    屋根の上に猫がいる。

2つ目の文では、「There」は仮の主語(形式主語)であり、実際の主語は「a cat」です。

ごがくねこ
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形式主語については後述します。

主語で使える品詞や語句

主語で使えるのは名詞だけでなく、動名詞や不定詞、名詞句も主語になります。

  • 名詞
    Cats are curious.
    猫は好奇心が強い。
  • 代名詞
    We are ready.
    私たちは準備ができている。
  • 動名詞
    Reading is fun.
    読書は楽しい。
  • 不定詞(to + 動詞の原形)
    To swim
    in the sea is fun.
    海で泳ぐことは楽しい。
  • 名詞句
    Learning a new language takes time.
    新しい言語を学ぶのは時間がかかる

主語による動詞の変化

英語の動詞は、主語の(単数・複数)や人称(1人称・2人称・3人称)によって形が変わります。

数による動詞の変化

主語が単数なら動詞も単数形、主語が複数なら動詞も複数形にします。

  • He likes soccer.
    彼はサッカーが好きです。
  • They like soccer.
    彼らはサッカーが好きです。
ごがくねこ
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このルールは「主語と動詞の一致(subject verb agreement)」と呼ばれます。

人称による動詞の変化

主語の人称によっても動詞の形が変わることがあります。特に「be動詞(am, is, are)」は人称ごとに異なる形をとります。

  • I am a high school student.
    私は高校生です。
  • He is a high school student.
    彼は高校生です。
  • You are a high school student.
    あなたは高校生です。
ごがくねこ
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動詞の形が変わるのは英語の特徴です。

形式主語と真主語について

文の流れを自然にするために「It」や「There」などの形式主語(formal subject)が使われることがあります。形式主語とは、仮の主語のことです。

まずは実際の例を見てみましょう。

  • It is important to exercise every day.
    毎日運動することは重要です。
  • There are many people in the room.
    部屋にはたくさんの人がいます。

これらの例では、「It」や「There」が形式主語で、仮の主語です。実際の主語(真主語)は「to exercise every day」や「many people」になります。

用語を簡単に説明すると、形式主語(formal subject)とは、「it」や「there」のように、文の形を整えるために使われる「仮の主語」のことです。文の先頭に置かれ、本当の主語は後ろに続きます。真主語(real subject)とは、文の意味の中心となる「実際の主語」です。不定詞や名詞節などで表され、動詞の内容と直接関係します。形式主語の後に置かれることが多いです。

形式主語を使う理由は、不定詞句や長い節が主語になると文が重くなり、読みづらくなるからです。そのため、「it」や「there」などの仮の主語(形式主語)を先に置くことで、文の流れをスムーズにし、わかりやすくしています。

ごがくねこ
ごがくねこ

「形式主語=仮の主語」「真主語=実際の主語」です。

主語を使うときの注意点やポイント

英語で主語を使う際は、以下のポイントに注意しましょう。

  • 主語と動詞の一致
    主語が単数なら動詞も単数形、主語が複数なら動詞も複数形にします。
    例:He likes soccer.They like soccer.
  • 形式主語「it」
    天気・時間・距離などを表すときに形式主語「it」を使います。
    例:It is raining.It’s 5 o’clock.
  • There is / are 構文
    存在を表すときに形式主語「there」を使います。文法的な主語が後に来ます。
    例:There is a book on the table.
  • 主語の省略
    英語は基本的に主語を省略しません。日本語のように「それを食べるよ。」とは言わず、必ず「I will eat it.」のように主語を明示します。
  • 主語の省略(命令文)
    命令文では主語「you」が省略されます。
    例:(You) Sit down.
  • 主語の省略(話し言葉)
    カジュアルな会話では主語を省略することがあります。少し特殊な例です。
    例:Going now.

まとめ

この記事では、主語の意味と使い方について解説しました。

主語は、文の中心となる存在であり、誰が・何が行動しているか、あるいは何について述べているかを示す重要な要素です。主語の種類や使い方、形式主語などを理解することで、英語の文章構造がよりクリアに見えてきます。英語学習を進める際には、ぜひ主語の働きに注目してみてください。

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