仕事やプライベートで欠かせない「ノートパソコン」。英語でもそのまま「Note PC」と呼んでしまいそうですが、実はこれは日本独自の和製英語です。正しい表現や語源、関連する雑学を紐解くと、英語圏の合理的なネーミングセンスが見えてきます。
英語でノートパソコンを表現する際、最も一般的な単語は「laptop(ラップトップ)」です。日本語の「ノート」は紙の束を連想させるため、そのままでは外国人に通じません。英語圏では、机の上に置いて使う大型のものを「desktop(デスクトップ)」と呼ぶのに対し、座った時の膝から太ももの上、つまり「lap」に乗せて使えることから「laptop」と名付けられました。非常に物理的で直感的な区別ですね。
薄型で軽量なものを「notebook computer」と呼ぶこともありますが、日常会話ではサイズに関わらず単に「laptop」と言うのが主流です。ちなみに、人間の「膝」を表す英語には「knee」もありますが、「knee」は関節部分そのものを指します。パソコンを置いたり、子供を座らせたりする太ももの平らな部分は「lap」となるため、「kneetop」とは呼ばれないのです。
パソコンやインターネットに関連するユニークな表現として、「keyboard warrior」というスラングがあります。直訳すると「キーボードの戦士」ですが、これはネット上やSNSでだけ強気な発言をしたり、攻撃的になったりする人を皮肉る言葉です。現代のデジタル社会ならではの、少し耳が痛い表現と言えるでしょう。
文法的な使い方として注意したいのが、前置詞の選び方です。「ノートパソコンで作業する」と言いたい場合、「with」や「by」ではなく「on」を用いて「work on a laptop」と表現します。これは、パソコンの画面やキーボードという「表面(on)」に向かって操作・接触している、というイメージから来ています。
このように、私たちが普段何気なく使っている「ノートパソコン」も、英語の視点から見ると、体の部位を使った合理的な命名や、現代のネット社会を反映した言葉遊びが隠されています。身近なツールの名前の由来を知ることで、日常の英語学習がさらに楽しくなるのではないでしょうか。
