なぜ「C」は「K」とも「S」とも発音されるのか?

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英語を学ぶとき、「C」の発音ルールに戸惑ったことはありませんか。「cat」では「カ」と読み、「city」では「シ」になります。同じ文字なのにどうしてこんなに違うのでしょうか。

この謎を解くカギは、ラテン語からの歴史にあります。ラテン語では「C」は常に「K」の音で読まれていました。たとえば「Caesar」は「カエサル」に近い発音だったんです。

ところがラテン語がフランス語などに受け継がれる過程で、母音「e」や「i」の前に来ると「ス」に近い音へと変化していきました。この影響が英語にも伝わり、「city」「century」のように「C」が「S」の音になるルールが定着したわけです。

一方で「cat」「cold」「corner」のように「a」「o」「u」と一緒のときは、ラテン語本来の「K」の音が残りました。だから今の英語では、「C」が「K」か「S」かを母音によって見分ける必要があるんですね。

さらにややこしいのは、「school」「stomach」「Christmas」のように「ch」が「チ」ではなく「ク」と発音される場合です。これも外来語や語源の影響が混ざった結果です。反対に、「child」のようなゲルマン語由来の単語は「チ」と発音することが多いです。

つまり「C」の不思議なふるまいは、英語がいろいろな言語から影響を受けてきた証拠といえます。ちょっと面倒に見えるルールも、その裏には長い言語の旅が隠れているんですね。次に「C」の単語を見かけたら、その語源を考えてみると、学びがより楽しくなるかもしれません。

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