日本語で「モノクロ」と言うと、色がなく白と黒だけで表された写真や映像を思い浮かべますよね。英語ではこれを「black and white」と言います。「a black and white photo」といえば「モノクロ写真」です。映画の場合も「a black and white film」と表現します。
ただし、もう少し専門的に「色がない」というニュアンスを伝える場合、「monochrome」という言葉も使われます。これはギリシャ語由来で「mono(一つの)」+「chrome(色)」からできており、「一色だけで表されたもの」という意味です。白黒に限らず、青一色や赤一色の絵も「monochrome」と呼べるのがポイントです。
面白いのは、比喩的に使われるときです。「black and white thinking」と言えば「物事を白か黒か、二択でしか考えない単純な思考」を指します。また、「the world isn’t just black and white」と言えば「世の中はそんなに単純じゃない」という意味になります。
つまり、英語で「モノクロ」を表すには状況に合わせて言葉を選ぶのが大切です。写真や映画なら「black and white」が自然で、芸術や抽象的な話なら「monochrome」がぴったり。さらに比喩表現では「black and white」がよく使われます。
「モノクロ」という言葉から広がる表現の違いを知っておくと、英語でも自分のニュアンスをより的確に伝えられるようになるはずです。
