不規則動詞(irregular verbs)とは、過去形や過去分詞形が規則的に変化しない動詞のことです。英語には多くの不規則動詞があり、特に基本的な動詞ほど不規則な変化をすることが多いです。この記事では、不規則動詞の意味や変化パターンについてわかりやすく解説します。
不規則動詞とは何か?
不規則動詞(irregular verb)とは、過去形や過去分詞形が不規則に変化する動詞のことです。
基本的に、英語の動詞は過去形・過去分詞形を作るときに「-ed」を付けます。たとえば、「play」の過去形は「played」になります。このような動詞は規則動詞(regular verb)と呼びます。しかし、不規則動詞はこのルールに従わず、独自の変化をします。
たとえば、以下のような動詞が不規則動詞に該当します。
- go → went → gone(行く)
- see → saw → seen(見る)
- take → took → taken(取る)
- eat → ate → eaten(食べる)
規則動詞のように「-ed」を付けるだけで過去形などならない動詞が、不規則動詞です。

不規則動詞はそれぞれ違う形に変化するので、ひとつずつ覚えないといけません。
不規則動詞の種類と変化パターン
ここでは、不規則動詞の主なパターンを紹介します。
不規則動詞の活用は、現在形・過去形・過去分詞形の3つの形を覚える必要があります。しかし、不規則動詞にもいくつか共通のパターンがあり、これらを押さえておくと効率的に学習できます。

不規則動詞が覚えやすくなるパターンをみていきましょう。
① AAA型(変化しないタイプ)
現在形・過去形・過去分詞形がすべて同じ形になる不規則動詞です。
原形 | 過去形 | 過去分詞形 |
---|---|---|
cut | cut | cut |
hit | hit | hit |
put | put | put |
set | set | set |
read | read | read |

すべて同じ形なので「AAA型」と呼ばれています。
② ABB型(過去形と過去分詞形が同じタイプ)
過去形と過去分詞形が同じ形になる不規則動詞です。
原形 | 過去形 | 過去分詞形 |
---|---|---|
have | had | had |
say | said | said |
find | found | found |
make | made | made |
buy | bought | bought |

過去形と過去分詞だけ変化するので「ABB型」と呼ばれています。
③ ABC型(すべて異なるタイプ)
現在形・過去形・過去分詞形がすべて異なる形に変化する動詞です。
原形 | 過去形 | 過去分詞形 |
---|---|---|
go | went | gone |
do | did | done |
eat | ate | eaten |
see | saw | seen |
take | took | taken |

すべて異なる形なので「ABC型」と呼ばれています。
母音が変化するタイプ
単語の母音が変化することで、過去形・過去分詞形が作られるタイプです。
原形 | 過去形 | 過去分詞形 |
---|---|---|
begin | began | begun |
drink | drank | drunk |
swim | swam | swum |

すべて形が違うので「ABC型」の一種でもあります。
④ ABA型(原形と過去形が同じタイプ)
原形と過去形が同じで、過去分詞形のみ異なる動詞です。数はあまり多くありません。
原形 | 過去形 | 過去分詞形 |
---|---|---|
come | came | come |
become | became | become |
run | ran | run |

原形と過去分詞が同じ形なので「ABA型」と呼ばれています。
不規則動詞の種類まとめ
不規則動詞の活用パターンをまとめると以下になります。これらのパターンを把握しておくと、効率よく覚えやすくなります。
- AAA型(すべて同じ)
例:cut → cut → cut - ABB型(過去形と過去分詞形が同じ)
例:say → said → said - ABC型(すべて異なる)
例:go → went → gone - ABA型(原形と過去形が同じ)
例:ome → came → come
不規則動詞を覚えるコツ
不規則動詞はルールに従わないため、覚えるのが大変ですが、次のような方法で効率よく学ぶことができます。
- よく使う不規則動詞から覚える(go, come, take, seeなど)
- パターンごとに分類して覚える(AAA型、ABB型など)
- フレーズや例文と一緒に覚える(例:I went to school yesterday.)
- フラッシュカードやリストを活用する
- 英語の本や映画で自然に触れる
- 英語の文章の中で繰り返し使って覚える

いろいろな方法を試して自分にあった方法を見つけてください。
よく使う不規則動詞の一覧
英語には数多くの不規則動詞がありますが、特によく使われるものをいくつか紹介します。
原形(Base Form) | 過去形(Past Tense) | 過去分詞形(Past Participle) |
---|---|---|
be | was / were | been |
begin | began | begun |
come | came | come |
do | did | done |
go | went | gone |
have | had | had |
see | saw | seen |
take | took | taken |
write | wrote | written |
まとめ
この記事では、不規則動詞の意味や種類について解説しました。
不規則動詞とは、過去形や過去分詞形が「-ed」のルールに従わない動詞のことです。不規則に変化するため、一つずつ覚える必要がありますが、いくつかのパターンも存在します。たとえば、すべて同じ形の「AAA型」、過去形と過去分詞形が同じ「ABB型」、すべて異なる「ABC型」などです。
不規則動詞を学ぶ際は、パターンごとに分類して覚えると効率的です。また、よく使われるものから優先的に学ぶのも効果的です。

一歩ずつ頑張りましょう!