今回のフレーズは「Rule of thumb」です。
「Rule of thumb」は、直訳すると「親指の規則」となりますが、実際には「経験則」「大まかな目安」という意味になります。
このフレーズは、一般的な経験則や大まかな基準を表す際に使われます。
例えば、料理のレシピに具体的な量や時間が書かれていない際に、「A good rule of thumb is to add a pinch of salt.(目安としては、塩を一つまみ加えると良い)」というように使います。また、投資やビジネスの判断をする際にも、「As a rule of thumb, it’s good to diversify your investments to reduce risk.(経験則として、リスクを減らすために投資を分散するのが良いでしょう)」というようにも使われます。そのほかにも、プロジェクトの進行管理について話すときに、「A good rule of thumb is to allocate 10% of the budget for unexpected expenses.(予期せぬ出費に予算の10%を割り当てることが確かな経験則だ)」と言うこともできます。
「Rule of thumb」の語源は定かではありませんが、一説によれば、親指を大まかな測定単位として使用していたことに由来しています。この表現は17世紀頃のイギリスで使われ始めたそうですが、当時、木工や建築などで寸法を測る際には、親指の長さを目安にしていました。そのような経緯から、「rule of thumb」という言葉が、大まかな基準や経験則を指すようになったと考えられています。
まとめると、「Rule of thumb」は、文字通り「親指の規則」という意味ではなく、大まかな指針や方法を指します。このフレーズを使うことで、経験や一般的な知識に基づいたアドバイスや指示を表現することができます。
この「Rule of thumb」を使って、経験則や大まかな指針を示す場面で活用してみてください。
実際の発音もチェックしてみてください
経験則。大まかな目安。
このシリーズでは、さまざまなことわざ・格言・慣用句・イディオムなどを紹介して解説しています。