今回のフレーズは「There are two sides to every story」です。
「There are two sides to every story」は、直訳すると「すべての話には2つの側面がある」となりますが、実際には「物事には必ず異なる見方がある」という意味になります。
このフレーズは、ある物事について一方的な見方だけでなく、異なる視点や立場からも考える重要性を強調する際に使われます。
例えば、相手の話を聞かない人に、「Remember, there are two sides to every story.(忘れないで、どの話にも二つの側面があるんだよ)」と言うことで、もう一方の視点も考慮するよう促すことができます。また、意見の対立の際にも、「We need to consider both perspectives because there are two sides to every story.(すべての話には2つの側面があるので、両方の視点を考慮する必要がある)」と言うことができます。
「There are two sides to every story」の由来は、紀元前5世紀頃の哲学者プロタゴラスにまでさかのぼることができます。プロタゴラスは「人間は万物の尺度である」と唱え、相対主義の立場を取った人物として知られています。この表現は、一方的な見方ではなく複数の視点から考察することの重要性を説いています。その後、18世紀頃には英語圏で広く使われるようになり、現在では普遍的なことわざとして定着しています。「story」の部分は、「question」「issue」「coin」など、状況に合わせて様々なバリエーションに置き換えることができます。
まとめると、「There are two sides to every story」は、文字通り「すべての話には2つの側面がある」という意味ではなく、物事や出来事について異なる見方や意見を尊重することの重要性を示しています。このフレーズを使うことで、公正でバランスの取れた判断をすることの重要性を強調することができます。
この「There are two sides to every story」を使って、物事や出来事に対する異なる見方を考慮する場面で活用してみてください。
実際の発音もチェックしてみてください
すべての話には2つの側面がある。
このシリーズでは、さまざまなことわざ・格言・慣用句・イディオムなどを紹介して解説しています。