今回のフレーズは「God helps those who help themselves」です。
「God helps those who help themselves」は、直訳すると「天は自ら助くる者を助く」となりますが、実際には「自分で努力する人が成功する」という意味になります。
このフレーズは、自分自身で努力し行動する重要性を表現しています。
例えば、運が悪いと嘆く人に、「Remember, God helps those who help themselves.(自分で努力する人が成功することを忘れないで)」と言うことで、努力の重要性を伝えることができます。また、試験が迫っている学生に、「You need to study hard and prepare well. God helps those who help themselves.(一生懸命勉強して、しっかり準備しないとね。自分で努力する人が成功するのだから)」と言うこともできます。
「God helps those who help themselves」の由来は、古代ギリシャのイソップ童話の『牛追いとヘラクレス』にルーツを持つとされています。英語では17世紀頃から使われ始め、米国のベンジャミン・フランクリンの『プーア・リチャードの暦』で広く知られるようになりました。日本語訳の「天は自ら助くる者を助く(てんはみずからたすくるものをたすく)」となりますが、これは19世紀の思想家・中村正直が、英国の作家サミュエル・スマイルズの『自助論』を翻訳した際に定着したそうです。
まとめると、「God helps those who help themselves」は、文字通り「神は自分自身を助ける者を助ける」という意味ではなく、自助努力の重要性を強調するイディオムです。このフレーズを使うことで、行動しなければ何も変わらないという現実を伝えることができます。
この「God helps those who help themselves」を使って、努力や自立の重要性を表現する場面で活用してみてください。
実際の発音もチェックしてみてください
天は自ら助くる者を助く。
このシリーズでは、さまざまなことわざ・格言・慣用句・イディオムなどを紹介して解説しています。