今回のフレーズは「Many a mickle makes a muckle」です。
「Many a mickle makes a muckle」は、直訳すると「大量が大量を作る」となりますが、実際には「ちりも積もれば山となる」という意味になります。
このフレーズは、小さなことでも積み重ねることで大きな成果を生む状況を表現しています。
例えば、毎日少しずつ貯金をしている人が「I’ve been saving a little each day, and it’s true that many a mickle makes a muckle.(毎日少しずつ貯金をしてきたが、ちりも積もれば山となるというのは本当だ)」と言うことができます。また、長期的なプロジェクトに取り組む際に「We need to stay consistent with our efforts because many a mickle makes a muckle.(努力を続けることが大切だ。ちりも積もれば山となる)」と言うこともできます。
「Many a mickle makes a muckle」は、古いスコットランドのことわざなのですが、本来の形は「Many a little makes a mickle(たくさんの少しが大きなものを作る)」というもので、誤解によって広まってしまいました。実は、「mickle」と「muckle」はどちらも古い英語やスコットランドの方言で「多量」という意味があります。そのため、文字通り解釈すると「大量が大量を作る」となってしまいます。しかし、「mickle」は「少量」を意味するのだと誤解されるようになりました。ちなみに、この改変版が広まったのは、1793年に初代アメリカ大統領ジョージ・ワシントンが使用したことがきっかけとされています。
まとめると、「Many a mickle makes a muckle」は、文字通り「大量が大量を作る」という意味ですが、「ちりも積もれば山となる」ということを指します。このフレーズを使うことで、継続的な努力の重要性を強調することができます。
この「Many a mickle makes a muckle」を使って、小さな努力が積み重なって大きな成果を生む場面で活用してみてください。
実際の発音もチェックしてみてください
ちりも積もれば山となる。
このシリーズでは、さまざまなことわざ・格言・慣用句・イディオムなどを紹介して解説しています。