今回のフレーズは「Backseat driver」です。
「Backseat driver」は、直訳すると「後部座席の運転手」となりますが、実際には「余計な口出しをする人」という意味になります。
このフレーズは、実際に運転していないのに、運転手に対して指示やアドバイスをする人を指す際に使われます。また、広義には、自分が責任を負っていない状況で、他人の行動に口出しする人を指すこともあります。
例えば、自分が運転しているときに頻繁に指示を出す人に対して、「Stop being a backseat driver.(口出ししないで)」と言うことができます。また、仕事で同僚が自分の仕事に必要以上に指示を出してくる場合にも「He’s such a backseat driver when it comes to my projects.(彼は私のプロジェクトに関しては本当に口うるさい)」と言うことができます。
「Backseat driver」の由来は、実際の運転状況において、後部座席に座っている乗客が運転手に対してあれこれ指示をする様子からきています。この表現は1910年代頃のアメリカで初めて使われ始めました。この頃、自動車が普及して運転手が雇われるようになると、後部座席に乗った雇用主が運転手に対してあれこれ指示するようになりました。やがて上から目線で口出しや批判をする人全般を指すようになり、幅広く使われるようになりました。
まとめると、「Backseat driver」は、文字通り「後部座席の運転手」という意味ではなく、他人の行動に余計な指示をする人を指します。このフレーズを使うことで、誰かが必要以上に干渉してくることを表現することができます。
この「Backseat driver」を使って、口出しをする人や余計な干渉をしてくる人を指す場面で活用してみてください。
実際の発音もチェックしてみてください
後部座席の運転手。余計な口出しをする人。
このシリーズでは、さまざまなことわざ・格言・慣用句・イディオムなどを紹介して解説しています。