日本語の「洗剤」は、食器を洗うもの、服を洗うもの、掃除に使うものなど、用途によってさまざまですよね。英語では、それぞれの目的に合わせて言葉を使い分けます。
いちばんよく使われるのは「detergent(ディタージェント)」です。これは「洗浄剤」という意味で、衣類用や食器用など、幅広く使える言葉です。ただし、日常会話ではもう少し具体的な単語がよく登場します。
たとえば「laundry detergent」は「洗濯用洗剤」。アメリカの家庭では「liquid detergent(液体洗剤)」や「detergent pods(洗剤カプセル)」といった形でよく使われます。日本語の「洗濯洗剤」とほぼ同じ感覚です。
一方、食器用洗剤は「dish soap」や「dishwashing liquid」と言います。アメリカでは「soap(石けん)」という言葉を洗剤にも使うのが特徴です。たとえば「Could you pass me the dish soap?(食器用洗剤を取ってくれる?)」という具合です。イギリスでは「washing-up liquid」がよく使われます。
床や家具の掃除に使う「掃除用洗剤」は「cleaner」や「cleaning solution」。たとえば「glass cleaner(ガラス用洗剤)」や「multi-purpose cleaner(多用途洗剤)」など、対象や目的をつけて表現します。
面白いのは、「soap」と「detergent」の違いです。「soap」はもともと天然の油脂から作られたものを指し、「detergent」は化学的に作られた合成洗剤を指します。つまり、どちらも「洗うもの」ですが、英語では素材や使い方で区別しているわけですね。
日常では「I need to buy some detergent(洗剤を買わなきゃ)」と言えば通じますが、用途を添えるとより自然です。「laundry detergent」や「dish soap」といった言い方を覚えておくと、海外のスーパーでも迷わず選べますね。
