動詞(verb)とは、動作や状態を表す言葉のことです。英語の文章に欠かせない品詞のひとつで、文の意味の中心となります。この記事では、動詞の意味や使い方についてわかりやすく解説します。
動詞とは何か?
動詞(verb)とは、動作や状態を表す品詞です。英語は、主語と動詞が組み合わさることで文が成立します。
たとえば、以下のような単語が動詞に該当します。
- 動作を表す動詞
例:run(走る)、write(書く)、sing(歌う) - 状態を表す動詞
例:be(~である)、seem(~のように見える)、exist(存在する)

動詞は、文の意味の最も重要な部分です。
動詞の種類や使い方とは?
動詞にはさまざまな種類や使い方があります。主な分類を見ていきましょう。
① 自動詞と他動詞
動詞は大きく分けて、自動詞(intransitive verb)と他動詞(transitive verb)の2つに分類されます。
自動詞は目的語を必要としない動詞です。それだけで意味が成り立つのが特徴です。たとえば、「She sleeps.(彼女は寝る)」の「sleeps」は、それだけでも意味がわかります。
他動詞は目的語を必要とする動詞です。何かに対して動作を行うのが特徴です。たとえば、「She reads a book.(彼女は本を読む)」の「reads」は、必ず「a book」が必要です。
まとめると以下のようになります。
- 自動詞(intransitive verb)
⇨ 目的語を必要しない
⇨ それだけで意味が成り立つ
例:She sleeps.(彼女は寝る)
例:He runs fast.(彼は速く走る) - 他動詞(transitive verb)
⇨ 目的語を必要とする
⇨ 何かに対して動作を行う
例:She reads a book.(彼女は本を読む)
例:He eats an apple.(彼はリンゴを食べる)

自動詞は一人で動作が完結し、他動詞は何かを相手にする動詞です。


② 本動詞と助動詞
英語の動詞は、本動詞と助動詞に分けられます。
- 本動詞(Main Verb)
⇨ 単独で動作や状態を表す動詞
例:play(遊ぶ)、think(考える)、love(愛する) - 助動詞(Auxiliary Verb)
⇨ 一般動詞を補助し、時制や可能性、義務などを表す動詞
例:can(~できる)、must(~しなければならない)、will(~する予定)
③ 状態動詞と動作動詞
動詞には、継続する状態を表すもの(状態動詞)と、一時的な動作を表すもの(動作動詞)があります。
- 状態動詞(Stative Verb)
⇨ 継続的な状態や感情を表す動詞。進行形にしないことが多い
例:know(知っている)、like(好き)、belong(属する) - 動作動詞(Action Verb)
⇨ 具体的な動作を表す動詞。進行形にできる
例:run(走る)、write(書く)、eat(食べる)
④ 句動詞
動詞の種類には、前置詞や副詞が組み合わさった句動詞(phrasal verb)もあります。たとえば、look up(調べる)、turn off(消す)、put on(着る)などがあげられます。
- look up(調べる)
- turn off(消す)
- put on(着る)


動詞の時制と活用
英語の動詞は、時制によって形を変えます。基本的な時制の変化を見てみましょう。
- 現在形(Present)
I eat.(私は食べる。) - 過去形(Past)
I ate.(私は食べた。) - 未来形(Future)
I will eat.(私は食べるつもりだ。) - 現在進行形(Present Continuous)
I am eating.(私は食べている。) - 現在完了形(Present Perfect)
I have eaten.(私は食べ終えた。)

時制を使い分けることで、細かな時間関係を明確に表現することができます。
まとめ
この記事では、動詞の意味や使い方について解説しました。
動詞とは、動作や状態を表す言葉であり、文章の中心となる重要な品詞です。自動詞・他動詞、本動詞・助動詞、状態動詞・動作動詞などの種類があり、時制によって形が変化します。動詞の使い方を理解し、正確に活用することで、より自然な英語の表現ができるようになります。英語学習の際は、動詞の種類や活用を意識して練習してみてください。