接頭辞(prefix)とは?意味や役割をわかりやすく解説

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接頭辞(prefix)とは、単語の最初に付けられる部分のことで、単語の意味を変える重要な役割を持っています。この記事では、接頭辞の意味や役割についてわかりやすく解説します。

ごがくねこ
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接頭辞を覚えると、語彙力アップにもつながりますよ。

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接頭辞とは何か?

接頭辞(せっとうじ)とは、単語の頭に付けられる部分のことです。単語を構成する接辞の1つで、単語の意味を変える役割を持っています。

たとえば、英語の「careful(注意深い)」という単語に「un-」という「否定」の接頭辞を付けると、「uncareful(不注意な)」という意味に変わります。

ごがくねこ
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接頭辞を使うことで、元の単語の意味を変えることができます。

英語では、接頭辞のことを「prefix(プレフィックス)」といいます。「prefix」は、ラテン語の「praefixus(前に付けられた)」から派生した言葉です。「prae-」は「前」を意味し、「fixus」は「固定された」という意味です。つまり、「praefixus」は「前に固定された」という意味合いがあり、接頭辞が単語の最初に「固定される」ことを表しています。

単語の中心部分は語根、単語の最後の部分は接尾辞といいます。

接頭辞にはどんな役割があるのか?

接頭辞には、単語の意味を変える役割があります。ここでは、接頭辞の主な役割をいくつか紹介します。

意味を反対にする

接頭辞の「un-」や「dis-」を付けることで、単語の意味を反対に変えることができます。たとえば、「happy(幸せ)」に「un-」を加えると「unhappy(不幸)」となり、意味が否定的になります。

数量や程度を表す

接頭辞の「bi-」や「multi-」は、数量や程度を表しています。たとえば、「bicycle(二輪車)」や「multilingual(多言語を話す)」といった単語で使われています。

時間や順序を表す

接頭辞の「pre-」や「post-」は、時間的な順序を表すのに使われます。たとえば、「preview(事前に見る)」や「postscript(追伸)」のように、出来事の前後関係を表現します。

方向や位置を表す

接頭辞の「in-」や「sub-」は、場所や方向を表すのに使われます。たとえば、「inside(内部)」や「submarine(潜水艦)」などの単語に見られます。

ごがくねこ
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接頭辞を覚えると、知らない単語の意味が推察でき、読解力や語彙力を向上させることができます。

よく使われる英語の接頭辞を覚えよう!

ここでは、よく使われる英語の接頭辞をいくつか紹介します。

接頭辞 意味
un- 否定・反対 unhappy(不幸せな)、unfair(不公平な)
dis- 否定・分離 dislike(嫌う)、disconnect(切断する)
in- 否定・内部 invisible(見えない)、incomplete(不完全な)
mis- 間違い misunderstand(誤解する)、misspell(綴りを間違える)
re- 再び redo(やり直す)、rewrite(書き直す)
pre- preview(試写)、predict(予測する)
inter- 間・相互 international(国際的な)、interact(相互作用する)
sub- 下・副 subway(地下鉄)、submarine(潜水艦)
ex- 外・元 exit(出口)、exhale(息を吐く)
over- 過剰・上 overwork(過労)、overcome(克服する)

接頭辞一覧や単語集は、以下のリンクで紹介しています。

英語学習に役立つ接頭辞一覧 50選+@
英語学習に役立つ接頭辞(prefix)を一覧でまとめました。英単語は、接頭辞、接尾辞、語根のように、…

接頭辞を学ぶメリットと英単語の覚え方

ここでは、接頭辞を学ぶメリット接頭辞を使った英単語の覚え方を紹介します。

接頭辞を学ぶことは、英語学習においていくつかのメリットがあります。まず、英単語の意味を予測しやすくなることです。たとえば、「dis」が「否定」であることを知っていれば、「disagree」の意味が予測しやすくなります。「agree(賛成)」の反対であることがわかるので、「disagree(賛成しない)」の意味が直感的に理解できるからです。このように、接頭辞を理解していると、初めて見る単語でも意味を予測しやすくなります。

また、語彙力を効率的に向上させることができます。たとえば、「re-(再び)」という接頭辞を知っていれば、「rebuild(再建する)」や「reopen(再開する)」といった単語を簡単に理解できるだけでなく、その理解をほかの単語にも応用することができます。これにより、単語ごとに覚える手間が省け、関連する単語をまとめて習得することができます。

単語を暗記する際は、単独で覚えるのではなく、接頭辞ごとに関連する単語をまとめて覚えるほうが効率的です。たとえば、「pre-(前)」という接頭辞を覚えた際には、それを使った単語(preview, predict, predate)を一緒に学ぶことで、意味をしっかり理解しながら、効率的に語彙を増やすことができます。

まとめ

この記事では、接頭辞の意味と役割について解説しました。

接頭辞とは、単語の最初に付け加えられる要素で、意味を変えたり補足したりする役割があります。接頭辞を覚えることで、知らない単語の意味を推測しやすくなります。また、単語を暗記する際は、接頭辞ごとにまとめて覚えることで、英語の理解が深まり、効率よく語彙を増やすことができます。これから英語を学ぶ際は、単語の意味だけでなく、接頭辞にもぜひ注目してみてください。

ごがくねこ
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皆さんの英語学習の参考になれば幸いです。

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