今回のフレーズは「An ounce of prevention is worth a pound of cure」です。
直訳すると「1オンスの予防は1ポンドの治療に値する」となりますが、実際には「予防は治療に勝る」「小さな予防策が大きな問題を防ぐ」という意味になります。
このフレーズは、問題が起こる前に対策を講じることが、問題が発生した後に対処するよりも効果的であることを強調しています。
例えば、健康管理について話すときに、「An ounce of prevention is worth a pound of cure.(予防は治療に勝る)」と言うことができます。また、企業がサイバーセキュリティ対策を強化することで後の大きなデータ漏洩を防ぐことについても「Investing in security measures now, because an ounce of prevention is worth a pound of cure.(今すぐセキュリティ対策に投資しよう、後の大きな問題を防ぐために重要だ)」と表現できます。
使われている単語を見てみると、ounce (オンス)とpound(ポンド)は重量の単位で、1オンスは1ポンドの16分の1です。つまり、1ポンドは16オンスと同じ重さになります。
「An ounce of prevention is worth a pound of cure」の由来は、古いラテン語の格言にあります。18世紀に米国のベンジャミン・フランクリンによって英語にも普及しました。フランクリンは当初、病気の予防ではなく火災の予防に言及していました。その後、さまざまな予防策の重要性を強調する言葉として広く使用されています。
まとめると、「An ounce of prevention is worth a pound of cure」は、文字通り「1オンスの予防は1ポンドの治療に値する」という意味ではなく、問題が発生する前に予防策を講じる重要性を強調するイディオムです。このフレーズを使うことで、問題を未然に防ぐ大切さを伝えることができます。
この「An ounce of prevention is worth a pound of cure」を使って、予防の重要性を伝えたい場面で活用してみてください。
実際の発音もチェックしてみてください
1オンスの予防は1ポンドの治療に値する。予防は治療に勝る。
このシリーズでは、さまざまなことわざ・格言・慣用句・イディオムなどを紹介して解説しています。