接尾辞(suffix)とは?意味や役割をわかりやすく解説

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接尾辞(suffix)とは、単語の最後に付けられる部分のことで、単語の意味や品詞を変える重要な役割を持っています。この記事では、接尾辞の意味や役割についてわかりやすく解説します。

ごがくねこ
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接頭辞を覚えると、読解力や語彙力の向上につながります。

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接尾辞とは何か?

接尾辞(せつびじ)とは、単語の最後に付けられる部分のことです。単語を構成する接辞の1つで、単語の意味や品詞を変える役割を持っています。

たとえば、名詞の「beauty(美しさ)」という単語に形容詞を作る接尾辞「-ful」を付けると、「beautiful(美しい)」に変わります。さらに、副詞を作る接尾辞「-ly」を付けると、「beautifully(美しく)」という副詞になります。

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接尾辞を使うことで、元の単語の意味や品詞を変えることができます。

英語では、接尾辞のことを「suffix(サフィックス)」といいます。「suffix」は、ラテン語の「suffixus(下に固定された)」から派生した言葉です。「su(f)-」は「下」を意味し、「fixus」は「固定された」という意味です。つまり、「suffixus」は「下に固定された」という意味があり、接尾辞が単語の最後に固定されることを表しています。

単語の中心部分は語根、単語の最初の部分は接頭辞といいます。

接尾辞にはどんな役割があるのか?

接尾辞には、単語の意味や品詞を変える役割があります。ここでは、接尾辞の主な役割をいくつか紹介します。

品詞を変更する役割

接尾辞は、動詞を名詞にしたり、形容詞を副詞に変えたりするなど、品詞を変える働きがあります。たとえば、「-ment」や「-ion」は動詞を名詞に変え、「-able」や「-ful」は形容詞を作る接尾辞として使われます。例として、「inform(知らせる)」に「-tion」を付けると、「information(情報)」という名詞になります。また、形容詞「slow(遅い)」に「-ly」を加えることで、「slowly(遅く)」という副詞に変わります。

意味を変更する役割

接尾辞は、単語に意味を追加したり、反対の意味を持たせたりすることがあります。たとえば、接尾辞「-less」を付けると、「careless(不注意な)」のように否定的な意味を加えることができます。また、「-ness」を使うことで、「happiness(幸福)」のように抽象的な意味の名詞に変えることもできます。

比較や最上級の形成

形容詞に「-er」や「-est」を加えることで、比較級や最上級を作ることができます。たとえば、「small(小さい)」は「smaller(より小さい)」、「smallest(最も小さい)」というふうに変化します。このような比較級や最上級を作るための「-er」や「-est」も接尾辞の役割のひとつです。

ごがくねこ
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接尾辞を覚えると、知らない単語の意味や品詞が推測でき、TOEICなどの英語試験のスコアアップにもつながります。

よく使われる英語の接尾辞を覚えよう!

ここでは、よく使われる英語の接尾辞をいくつか紹介します。

接尾辞 意味
-er 名詞(人や物) teacher(教師)、runner(走る人)
-tion 名詞(動作、状態) creation(創造)、decision(決定)
-ment 名詞(動作、結果) development(発展)、management(管理)
-ness 名詞(状態や特性) happiness(幸せ)、darkness(暗さ)
-ize 動詞(〜化) realize(実現する)、organize(整理する)
-ing 動詞(現在分詞、動名詞) running(走っている)、reading(読んでいる)
-ed 動詞(過去形、過去分詞) walked(歩いた)、played(遊んだ)
-ful 形容詞(〜に満ちた) beautiful(美しい)、joyful(喜びに満ちた)
-less 形容詞(〜がない) hopeless(絶望的な)、careless(不注意な)
-ly 副詞(〜のように) quickly(速く)、happily(幸せに)

接尾辞一覧や単語集は以下のリンクで紹介しています。

英語学習に役立つ接尾辞一覧 70選+@
英語学習に役立つ接尾辞(suffix)を一覧でまとめました。英単語は、接頭辞、接尾辞、語根のように、…

接尾辞を学ぶメリットと英単語の覚え方

ここでは、接尾辞を学ぶメリット接尾辞を使った英単語の覚え方を紹介します。

接尾辞を学ぶことには、いくつかのメリットがあります。まず、知らない単語の意味や品詞を推測しやすくなることです。たとえば、「-ment」が動詞を名詞に変える役割を持つと知っていれば、「development(発展)」や「improvement(改善)」の意味や品詞が簡単に想像できます。また、「-less」が「~がない」という「否定」の意味を持つことを知っていれば、似たパターンの単語の意味も類推することができます。

また、単語の構造を理解することで、語彙学習が効率的になります。単語を丸暗記するのではなく、接尾辞ごとにグループ化して覚えると、同じ接尾辞を持つ単語の意味や使い方をまとめて習得できるため、学習効果が高まります。さらに、単語の品詞変化や意味の変化を把握することで、文章全体の理解も深まります。

単語を覚えるときは、単体で覚えるのではなく、接尾辞ごとに関連する単語をセットで学ぶと効果的です。たとえば、「-ful(〜に満ちた)」を覚えたら、それを使った単語(beautiful, joyful, helpful)を一緒に学ぶと効果的です。この方法を実践することで、接尾辞の意味を深く理解しながら、効率的に語彙を増やしていくことができます。

まとめ

この記事では、接尾辞の意味と役割について解説しました。

接尾辞とは、単語の末尾に付加される要素で、単語の品詞や意味を変化させる重要な役割があります。接尾辞を理解することで、新しい単語の意味を推測しやすくなり、効率的に語彙力をアップさせることができます。これから英語を学ぶ際は、単語だけでなく、接尾辞にもぜひ注目してみてください。

ごがくねこ
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接尾辞の知識を活用することで、よりスムーズに英語を身につけることができますよ!

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