英語のイディオムや慣用句は、見ただけでは意味がわからないことが多いので、なんだか難しく感じてしまいますよね。ただ見方を変えると、見た目では意味が分からないことが面白い、と捉えることもできます。
例えば「let the cat out of the bag」というイディオムは、「うっかり秘密をもらす」という意味がありますが、直訳すると「ネコを袋から出す」という意味になります。
- I accidentally let the cat out of the bag about the surprise party.
- サプライズパーティーのことをうっかりもらしてしまった。
この文は「サプライズパーティーのことでネコを袋から出した」と言いたいわけではありません。
ネコはサプライズ要因ではありません。
ネコをうっかり袋から取り出すイメージを考えると何だか面白いですね。
イディオムはそれぞれの由来がユニークで面白いですよね。
イディオムを覚えるのに苦痛を感じてしまう場合は、このように楽しんで学ぶのも1つの方法だと思います。また、覚えたおもしろイディオムは、会話で実際に使ってみるのも効果的ですし、会話にユーモアが生まれてより楽しめるのではと思います。
最近紹介したイディオムを少し振り返ってみると、 go bananasで「(サルのように)頭がおかしくなる」や、nature calls(自然が呼んでいる)で「トイレに行く」などの表現は、日常的に楽しんで使えそうです。
英語のイディオムはカテゴリ別に紹介しています↓
また、tip of the iceberg(氷山の一角)や、calm before the storm(嵐の前の静けさ)のように、日本語でも使われるイディオムも意外とたくさんあります。日本語で馴染みの深いものは覚えやすいですよね。
もちろん、イディオムは面白いだけでなく、学ぶメリットもしっかりとあります。
例えば、表現の幅が広がることです。ユーモアのある表現を用いることで、会話に彩りや鮮やかさをもたらすことができます。また、イディオムを知ることでネイティブスピーカーとの会話がよりスムーズになります。冒頭の例のように、「let the cat out of the bag」を「ネコを袋から出す」か「うっかり秘密をもらす」か、どちらで捉えるのかで、意味はまったく変わってしまいますからね。
最後に、言語学習はポジティブに学ぶことで、モチベーションが上昇したり、記憶力が向上したりする効果も研究されています。イディオムを学ぶ際も、ぜひ楽しんで学んでいけたらいいですよね。