今回は「感情に関する言葉を学ぶメリット」をご紹介します。感情に関する言葉を学ぶことは、言語学習だけでなく、日常生活においても沢山のメリットがあります。みなさんの語学や生活の一助になれば幸いです。
表現力が豊かになる
感情の語彙を増やすことで、表現力が豊かになります。
例えば、「私は怒ってるよ」と言っても、どのような怒り(anger)なのかは様々です。ひどく怒っている憤慨(indignation)なのか、思うように行かないことに対するいら立ち(irritation)なのか、挫折や欲求不満によるフラストレーション(frustration)なのか、相手をさげすむ軽蔑(contempt)なのか、どの単語を選択するのかでも意味は変わってきます。
また、悲しみ(sadness)と言っても、期待外れによる失望(disappointment)なのか、望みが全くない絶望(despair)なのか、もしくは相手を羨ましいと思う嫉妬(envy)なのか、はたまた自責 (remorse)なのかなど、千差万別です。
これらの単語を使い分けることで、語彙力が向上しますし、豊かな表現に繋がります。
感情をコントロールするのに役立つ
感情に関する単語を学ぶことは、自分の感情をコントロールするのに役立ちます。
例えば、自分が何か不安(uneasiness)を感じている場合に、それが恐怖(fear)なのか、心配(anxiety)なのか、焦り(impatience)なのか、恥(shame)なのかでも、対応は異なってきます。自分が感じている感情をより正確に認識することで、より良い意思決定が可能になるかもしれません。
コミュニケーションが円滑になる
感情に関する単語を学ぶことは、コミュニケーションの質を向上させる上で重要です。
例えば、相手に調子を聞かれた時に、良い(good)や悪い(bad)だけの答えでは、会話が淡泊になってしまいます。色々な感情表現(例えば、元気、嬉しい、悲しい)を適切に言い表すことで、お互いの感情をより正確に理解することができます。また、自分の正直な感情を伝えることは、相手との信頼関係を築くことにも繋がります。結果的に、会話の質が向上するだけでなく、コミュニケーションも円滑になります。
感情表現は学びやすく使いやすい
感情に関する単語は、語学初心者にも理解しやすく、使いやすいというメリットがあります。
なぜなら、感情は自分自身の状態や体験に基づいているので、より表現しやすいからです。嬉しいことがあった、イライラすることがあったなど、感情に関するトピックは、会話のきっかけにもなります。
言語を学んだけど話すテーマが見つからない、といった場合にも便利ですね。
一方で、感情は身体・物理的な事柄と比べると抽象的なので、表現するのが難しいこともあります。ただ、抽象的な概念を正確に表現することは、言語学習において有意義ですし、語学力の向上に繋がるはずです。
また、ポジティブかネガティブか、どちらの感情の単語を学ぶのかでもメリットは異なります。例えば、ポジティブな感情は脳を活性化させ、記憶力や注意力が向上するという研究もあります。
参考 ポジティブな単語を学メリット
参考 ネガティブな単語を学ぶメリット
まとめ
今回は、言語学習において、感情に関する単語を学ぶメリットをご紹介しました。
感情表現を学ぶことで得られるメリットには、次のような例があります。
- 表現力が豊かになる
- 感情をコントロールするのに役立つ
- コミュニケーションが円滑になる
- 感情表現は学びやすい
感情に関する単語を学ぶことで、自分の感情を適切に把握し、より良い意思決定が可能になります。また、表現力・会話力の向上にも繋がり、相手との信頼関係を築きやすくなるかもしれません。そのため、感情表現を学ぶことは、語学初心者にとっても有益です。ネガティブでもポジティブでも、色々な感情に溢れた日々を送りたいですね。