英語を学んでいると、「接頭辞(prefix)」という言葉を耳にすることがあります。接頭辞とは、単語の最初の部分のことで、単語の意味を変えたり、補足したりする重要な役割があります。
この記事では、「接頭辞の意味と役割」と「よく使われる接頭辞」について紹介します。
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接頭辞を覚えると、知らない単語の意味が推測でき、語彙力のアップにもつながりますよ。
「接頭辞一覧」や「接頭辞別の単語集」は、以下のリンクで紹介しています。
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接頭辞とは何か?
接頭辞(せっとうじ)とは、単語の頭の部分のことです。単語を構成する接辞(affix)の1つです。最初に付けることで、単語の意味を変える役割を持っています。
たとえば、英語の「careful(注意深い)」という単語に「un-」という「否定」の接頭辞を付けると、「uncareful(不注意な)」という意味になります。このように、接頭辞を使うことで、元の単語に新しい意味を加えたり、意味を変えたりすることができます。
単語の後ろの部分は、「接尾辞(suffix)」と言います。
関連 接尾辞の意味や役割とは?
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接頭辞にはどんな役割があるのか?
接頭辞には、単語に新たな意味を加えたり、元の意味を変えたりする役割があります。
ここでは、接頭辞の主な役割をいくつか紹介します。
意味を反対にする
接頭辞の「un-」や「dis-」を付けることで、単語の意味を反対に変えることができます。たとえば、「happy(幸せ)」に「un-」を加えると「unhappy(不幸)」となり、意味が否定的になります。
数量や程度を表す
接頭辞の「bi-」や「multi-」は、数量や程度を表しています。たとえば、「bicycle(二輪車)」や「multilingual(多言語を話す)」といった単語で使われています。
時間や順序を表す
接頭辞の「pre-」や「post-」は、時間的な順序を表すのに使われます。たとえば、「preview(事前に見る)」や「postscript(追伸)」のように、出来事の前後関係を表現します。
方向や位置を表す
接頭辞の「in-」や「sub-」は、場所や方向を表すのに使われます。たとえば、「inside(内部)」や「submarine(潜水艦)」などの単語に見られます。
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このような接頭辞の役割を覚えることで、知らない単語の意味を推察しやすくなり、読解力や語彙力を向上させることができます。
よく使われる英語の接頭辞を覚えよう!
ここでは、よく使われる英語の接頭辞をいくつか紹介します。
接頭辞 | 意味 | 例 |
---|---|---|
un- | 否定・反対 | unhappy(不幸せな)、unfair(不公平な) |
dis- | 否定・分離 | dislike(嫌う)、disconnect(切断する) |
in- | 否定・内部 | invisible(見えない)、incomplete(不完全な) |
mis- | 間違い | misunderstand(誤解する)、misspell(綴りを間違える) |
re- | 再び | redo(やり直す)、rewrite(書き直す) |
pre- | 前 | preview(試写)、predict(予測する) |
inter- | 間・相互 | international(国際的な)、interact(相互作用する) |
sub- | 下・副 | subway(地下鉄)、submarine(潜水艦) |
ex- | 外・元 | exit(出口)、exhale(息を吐く) |
over- | 過剰・上 | overwork(過労)、overcome(克服する) |
そのほかの接頭辞は以下のリンクで紹介していますので、そちらも参考にしてください。
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接頭辞を学ぶメリットと英単語の覚え方
ここでは、接頭辞を学ぶメリットや、接頭辞を使った英単語の覚え方を紹介します。
接頭辞を学ぶことは、英語学習においていくつかのメリットがあります。まず、英単語の意味を予測しやすくなることです。たとえば、「dis」が「否定」であることを知っていれば、「disagree」の意味が予測しやすくなります。「agree(賛成)」の反対であることがわかるので、「disagree(賛成しない)」の意味が直感的に理解できるからです。このように、接頭辞を理解していると、初めて見る単語でも意味を予測しやすくなります。
また、語彙力を効率的に向上させることができます。たとえば、「re-(再び)」という接頭辞を知っていれば、「rebuild(再建する)」や「reopen(再開する)」といった単語を簡単に理解できるだけでなく、その理解をもとに、他の単語にも応用することができます。これにより、単語ごとに覚える手間が省け、関連する単語を効率よく習得することができます。
接頭辞を活用した英語の学習法も効果的です。単語を暗記する際は、単独で覚えるのではなく、接頭辞ごとに関連する単語をまとめて覚える方法が効率的です。たとえば、「pre-(前)」という接頭辞を覚えた際には、それを使った単語(preview, predict, predate)を一緒に学ぶことで、意味をしっかり理解しながら、効率的に語彙を増やすことができます。
まとめ
この記事では、接頭辞の意味と役割について解説し、よく使われる英語の接頭辞を紹介しました。
接頭辞とは、単語の最初に付け加えられる要素で、意味を変えたり補足したりする役割があります。接頭辞を覚えることで、知らない単語の意味を推測しやすくなります。また、単語を暗記する際は、接頭辞ごとにまとめて覚えることで、英語の理解が深まり、効率よく語彙を増やすことができます。
これから英語を学ぶ際は、単語の意味だけでなく、接頭辞にもぜひ注目してみてください。
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接頭辞の知識を活用することで、よりスムーズに英語を身につけることができますよ!
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