interviewer(インタビュアー)とinterviewee(インタビュイー)はスペルが似ているので意味がまぎらわしいですね。このような場合は、語尾で単語の意味を判断すると分かりやすいです。
基本的に、語尾の-erは「~する人」、語尾の-eeは「~される人」という意味を持っています。
- interviewer(インタビュアー)
面接・会見・インタビューをする人 - interviewee(インタビュイー)
面接・会見・インタビューされる人
2つの単語を分解すると、どちらもinterview(面接)に、「する人」を意味する-erか、「される人」を意味する-eeを組み合わせた構造になっています。
- interview + er (する人) = interviewer
- interview + ee (される人) = interviewee
それぞれの単語が使われ始めた時期を確認すると、Etymonlineによれば、interviewerは1868年頃から、intervieweeは1883年頃から使われ始めました。まず初めにinterviewerが「報道関係者」を表す言葉として用いられ、それに対応した「質問される側」を表す単語としてintervieweeが造語されました。
interviewはフランス語のentrevue(対面会議)や、entrevoir(互いに会う)という言葉に由来しています。接頭辞のinter-は「相互に」、viewは「見る」という意味があり、「相互に見る」という意味から転じて、「会見する」や「面接する」という意味を持つようになりました。
-erと-eeの違い
-erと-eeの違いについては「-erと-eeの違い」で触れているので、ここでは手短に紹介します。
interviewerで使われている接尾辞の-erは、「~する人」という意味があり、ゲルマン語に由来します。その他にもchatter(おしゃべりする)のような反復を表す動詞や、laterのような比較を表す形容詞や副詞を作る働きもあります。
intervieweeで使われている接尾辞の-eeは、「~する/される人」という意味があり、アングロフランス語やラテン語に由来します。アングロフランス語(アングロ=ノルマン語)とはイングランドで話されていたノルマン語と英語が合わさった言語です。
英語には「する人」を作る接尾辞が他にも10個以上ありますが(参照)、-eeが英語で使われるようになったのは比較的に遅い時期です。そのため、「する人」の反対の意味を表す言葉として、「される人」-eeは使われ始めたようです。また-eeはもともと過去分詞を表す言葉だったことも、受け身の意味を持つように要因とされています。
- interviewerは、interview+er(~する人)で、「インタビューをする人」
- intervieweeは、interview+ee(~される人)で、「インタビューされる人」
意味で迷ったら語尾で判断すると分かりやすいですね。