小ささや可愛さを作る指小辞(縮小辞)は、英語ではdiminutiveと呼ばれています。比較的に有名なのは接頭辞のmini-や接尾辞の-enで、例えばminibus(マイクロバス)やkitten(子猫)などの単語で使われています。指小辞を作る接頭辞(prefix)はそれほど数はありませんが、接尾辞(suffix)はかなりの数のバリエーションがあります。
- 接頭辞(prefix)とは、単語の冒頭につけることで、新たな意味や語調を整える部分のことです。
- 接尾辞(suffix)とは、単語の末尾につけることで、新たな意味や品詞を作る部分のことです。
- 指小辞(diminutive)とは、単語の冒頭や末尾につけることで「小さい・可愛い」という意味を持たせる部分のこと。縮小辞とも呼ばれています。
英語で「小さい」や「かわいい」を作る接尾辞
英語で「小さい」や「かわいい」を作る接尾辞には次のようなものがあります。
- -en
kitten (子猫)、chicken (とり肉)、citizen (市民) など - -et/let/ette
packet (小包)、booklet (小冊子)、etiquette (エチケット)、bullet (弾丸)、tablet (錠剤) など - -le
handle (取っ手)、mantle (マント)、puddle (水たまり)、ripple (さざ波) など - -el
shovel (シャベル)、tunnel (トンネル)、channel (海峡) など - -ule/-cule/cle
molecule (分子)、カプセル (capsule)、article (記事) など - -y/-ie
baby (赤ちゃん)、mommy (ママ)、daddy (パパ)、doggy (わんちゃん)、doggie (わんちゃん)、birdie (小鳥さん)、sweetie (かわいい人) など
指小辞の中には、article(記事)のように、現在では小さいという意味が失われてしまったものもあります。
特によく使われる接尾辞は-yで、様々な単語の語尾に追加することで可愛らしさを表現します。人名にも使われ、単に名前を短縮して呼ぶだけでなく、愛称やニックネームの意味も持ちます。
- Michael → Mike → Mikey
マイケル → マイク → マイキー - Thomas → Tom → Tommy
トーマス → トム → トミー - James → Jim → Jimmy
ジェームズ → ジム → ジミー - Rebecca → Becca→ Becky
レベッカ → ベッカ → ベッキー - Elizabeth → Beth → Betty
エリザベス → ベス → ベティー
愛称の指小辞はあまりフォーマルな表現ではないので、目上の方などに使う際は注意が必要かもしれませんね。仲のよい相手には親しみを込めて使ってみたいですね。
-y以外で生産性が高い接尾辞には-letがあります。例えば、applicationの略称のappに-letを付加したapplet(アプレット)という単語は、1990年代に造語されました。
接尾辞は1つ覚えるだけでもいくつもの単語と組み合わせることができるので、スピーディーに語彙力がアップできますね。指小辞以外の接尾辞も以下のリンクでまとめているので英語学習の参考になれば幸いです。
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