スペイン語の単語を効率的に覚える方法は「関連付け」

時間

私は南米に6年ほど住んでいますが、今でも知らない単語に良く出会います。スペイン語の単語をゼロから覚えるのって大変ですよね。頑張って覚えても直ぐに忘れてしまうこともあります。

そんな時は、「覚えた単語と関係がある単語も覚える」など、関連付けて単語を覚える方法がおすすめです。この方法だとゼロから暗記するより覚えやすいですし、忘れても思い出しやすくなると思います。

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関連付けると覚え&思い出しやすい

例えば動詞のcomer(食べる)を覚えたとします。

そうしたら頑張って名詞のcomida(食べ物)も一緒に覚えます。

「食べ物」を意味する名詞には他にもalimento(食物、食品)やprovisiones(食料、蓄え)などがありますが、comerを知っていれば似ているスペルのcomidaは比較的覚えやすいはずです。少なくともalimentoやprovisionesなどのようなスペルが全く違う単語をゼロから覚えるよりもはるかに簡単です。

comer → comida(覚えやすい)
・・・ → alimento
・・・ → provisiones

逆に言えば、名詞のalimentoから動詞のalimentar(養う、育てる、供給する)を覚えるのも「関連付けて覚える方法」の1つです。provisionesの場合は、動詞のproveer(準備する、支給する)です。

comer ⇔ comida
alimentar ⇔ alimento
proveer ⇔ provisiones

違う品詞にするには、基本的に語尾を変えるだけなので覚えやすいですし、語尾変化には規則性もあります。

例えば、comerにdor(~する人、~する場所、~する道具)をつければcomedor(食堂、大食いの人)になります。able(~できる)をつければcomestible(食べられる、食用の)という意味になります。

comer 食べる
comida 食べ物
comedor 食堂、大食いの人
comestible 食べられる、食用の

comerから頑張って合計4つの単語を覚えることができました。

どれかを忘れてしまった場合でも、関連付けているので思い出しやすくなります。

というのも、覚えている単語が思い出す手掛かりになるからです。例えばスペイン語の「食堂」を忘れてしまっても、comer(食べる)やdor(~する場所)を覚えていれば、2つの単語を組み合わせるだけなので思い出しやすくなるはずです。

ごがくねこ
ごがくねこ

関連付けると、①覚えやすい、②思い出しやすい、というメリットがあります。

関連付けは、スペイン語と英語を勉強する際にも役立ちます。共通している単語から覚えていく方法なので、新しく覚える労力が比較的に少なくて済むからです。

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柔軟な思考に繋がる

関連する単語や違う品詞を覚える方法は、柔軟な思考にも繋がります。

どうして柔軟な考え方が必要かと言うと、スペイン語は形がもの凄く変化する言語だからです。動詞の活用形の多さは、スペイン語のリスニングが難しい理由の1つにもなっています。

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例えば動詞の原形(例. comer)だけ覚えても、主語時制が変われば活用形は変わってしまいます。現在形だけでもcomo, comes, come, comemos, coméis, comenなどがあり、接続法のcomiese, comiéramos, comiera, comáisなどになれば、中~上級者でないと難しいレベルです。更には数量名詞の性別によっても形は変わります。

「変化するもの」を全部丸暗記するのはあまりにも大変です。状況に応じてその場で組み立てることも多々あります。ですのでスペイン語を話すには柔軟な考え方が必要になってきます。

接尾辞を変えながら違う品詞を覚えていくことで「こういう形もあるかもしれない」という柔軟な視点を持つことができると思います。

少なくとも「知らない単語で何もわからない!どうしょう!」と焦ることは少なくなります。単語の意味を推測しようとする余裕もできるかもしれません。

例えばネイティブとの会話で以下のように言われたとします。

西語 Se puede ir allí andando.
和訳 そこへは歩いて行ける。

もしandandoを知らなくても、andar(歩く)を知っているのなら、それに関連する意味かも?と推測できるかもしれません。さらに、~ndoが現在分詞を表すことを知っているのなら、「歩きながら、歩いて」ということまで推察できるかもしれません。

先ほど紹介したcomerやcomidaの例でも同じことが言えます。

西語 La comida peruana es muy buena.
和訳 ペルー料理はとても美味しいよ。

たとえcomidaをまだ勉強していなくても、comidaと似ているcomerから「食べ物」のことかなと推測でき、さらにはperuanaやbuenaという単語から「ペルーの食べ物は美味しい?」ということまで辿り着くかもしれません。

他にも、スーパーや地図の案内図などで下の言葉を見かけることがあるかもしれません。

西語 Sección de comestibles
和訳 食料品売り場

この場合でも、たとえcomestibles(食べられる、食用の)の意味が完全に分からなくても、「売り場、区間」の中でも「食べ物」に関するエリアかなと予想できるかもしれません。

知らない単語を見かけた時は、語頭で意味を推測し、語尾で品詞を分類するのも1つの方法です。

ごがくねこ
ごがくねこ

分からない時は落ち着いて対処したいですね。

まとめ

今回は、スペイン語の単語を効率的に覚える方法をご紹介しました。

その方法とは、ある単語を覚えたらその単語と関係がある単語も覚えることです。

これで沢山の単語を効率的に覚えることができます。comer→comidaのように、関連付けると覚えやすいですし、忘れた時でも思い出しやすくなります。

comer(食べる)と似ている単語も覚えよう!
comida(食べ物)
comedor(食堂、大食いの人)
comestible(食べられる、食用の)

スペイン語は動詞や単語の形がよく変化する言語です。色々な接尾辞・品詞を覚えることで、柔軟な思考にも繋がると思います。今回の記事が皆さんの単語を覚える何かしらの一助になれば幸いです。

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