接辞(affix)とは、単語に付け加えられる要素で、単語の意味を変えたり、新しい単語を作ったりする重要な役割があります。この記事では、接辞の意味や役割についてわかりやすく解説します。
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接辞を理解すると、語学学習がもっと効率的になります。
接辞とは何か?
接辞(せつじ)とは、ほかの語に付いて、意味や用法を変える文法要素のことです。接辞は大きく分けて、接頭辞と接尾辞の2種類があります。単語の頭に付くのが接頭辞で、単語の後ろに付くのが接尾辞です。
たとえば、英語の「happy(幸せ)」という単語に「un-(否定)」という接頭辞を付けると「unhappy(不幸)」になります。また、「-ness」という接尾辞を付けると「happiness(幸福)」という名詞になります。
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接辞を活用することで、新しい単語を色々作ることができます。
接辞の種類と役割
接辞には、主に以下のような種類があります。
接頭辞(Prefix)
接頭辞とは、単語の前に付け加えられる接辞で、単語の意味を変える役割を持っています。
接尾辞(Suffix)
接尾辞とは、単語の後ろに付け加えられる接辞で、品詞を変えたり、意味を補足したりする役割があります。
接中辞(Infix)
接中辞とは、単語の中に挿入される接辞です。英語にはほとんど存在しませんが、タガログ語など一部の言語で使用されます。接中辞や挿入辞と呼ばれます。
接周辞(Circumfix)
接周辞とは、単語の前後に付け加えられる接辞です。英語にはほとんど存在しませんが、ドイツ語(ge-と-tを使った過去分詞形)など一部の言語で使用されます。
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英語でよく使われる接辞は、接頭辞と接尾辞です。
接頭辞や接尾辞ごとの単語集は、以下でまとめています。
すべての接尾辞 (全72種) を開く
able ade age al an ance ant ar ary ate ation ble ct cy ee en ence ent er et ful hood ial ic ical ice ics id ier ification ify ile ine ing ion ish ism ist ite ity ium ive ization ize le less like logical logy ly ment ness or ory ous ry self ship side sion some th tic tion tional tive tude ty ule ure ward y 一覧
接辞を学ぶメリット
接辞を学ぶことには、語学的なメリットがいくつかあります。
まず、知らない単語の意味を推測しやすくなります。たとえば、接尾辞「-able」が「〜できる」という意味だと知っていれば、「readable(読める)」や「understandable(理解できる)」のような単語の意味を直感的に把握できるようになります。
また、読解力向上にもつながります。たとえば、「-ly」のような接尾辞は副詞を作るように、特定の接尾辞が特定の品詞を作ることがあります。このような知識は、TOEIC対策にも有効です。
単語は単体で覚えるのではなく、接辞ごとに分類して学ぶことで、関連語を効率的よく習得できます。たとえば、「re-(再び)」を学べば、「rewrite(書き直す)」「replay(再生する)」「redo(やり直す)」などの単語も一緒に覚えやすくなります。
まとめ
この記事では、接辞の意味や役割について解説しました。
接辞とは、単語に付加される要素であり、単語の意味や文法的な機能を変える重要な役割を持っています。接辞は大きく分けて、接頭辞と接尾辞の2種類があります。それぞれの特性を理解することで、語彙力を効率的に向上させることができます。
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英語学習を進める際は、ぜひ接辞の知識を活用してみてください。