英語の接尾辞-tyの意味・役割・由来について

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今回は英語の接尾辞-tyの意味と由来をご紹介します。

語尾が-tyで終わる英単語」についてはこちらでまとめています。

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接尾辞-tyの意味と由来

接尾辞の-tyが持つ意味と由来は凡そ以下の通りです。

  • 数詞(10の倍数)
    例: twenty (20)
    由来: 中英語-ty ← 古英語-tig ← ゲルマン祖語tigiwiz
    同族: ゲルマン語系 (ドイツ語-zig, オランダ語/古ザクセン語-tig, 古ノルド語-tigrなど)
  • 名詞(性質・状態)
    例: safety (安全)
    由来: 中英語-te ← 古フランス語-te ← ラテン語-tatem

参照:-ty – Wiktionary, -ty – Etymonline

-tyは英語の母体となったゲルマン語と、フランス語などのロマンス諸語の親言語であるラテン語に由来します。現在はどちらも-tyと表記されているだけで、意味・由来・語源は全く別物です。例えば、数詞を作る-tyは古英語(450〜1150年)では-tigと、名詞を作る-tyは中英語(1150~1500年)では-teと表記されていました。

ゲルマン語に由来する伝統的な-tyは、10の倍数の数詞を作る働きがあります。例えば、twenty(20)、thirty(30)、forty(40)、fifty(50)などです。英語の-tyは、同じゲルマン語派であるドイツ語の-zigやオランダ語の-tigと同族になります。例えば、ドイツ語では、20はzwanzig(ツヴァンツィヒ)、30はdreißig(ドライスィヒ)、40はvierzig(フィルツィヒ)、50はfünfzigzwanzig(フュンフツィヒ)。オランダ語では、20はtwintig(トゥエンタハ)、30はdertig(デルタハ)、40はveertig(フィールタハ)、50はvijftig(ファイフタハ)と言います。

ラテン語に由来する-tyは、形容詞から「性質・状態」を表す抽象名詞を作る働きがあります。例えば、safety(安全)、anxiety(心配)、difficulty(難しさ)、property(財産)などです。これらの単語のほとんどはラテン語やフランス語からの借用語です。

ちなみに、-tyの異形である-ityもラテン語に由来する接尾辞で、名詞を作る-tyと同族です。数詞を作る-tyはゲルマン語に由来するので、別の語源ということになります。

-ityの語源: 中英語-ite ← 古フランス語-ete ← ラテン語-itatem/-itas
接尾辞の意味と由来

ate, en, er, id, le, tion, ty, y

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