スペイン語に由来する外来語|動物

アルパカスペイン語の外来語

ラテンアメリカ・カリブ海地域には珍しい動物や生き物が沢山います。多くの生き物は先住民言語による呼び名がありましたが、15世紀にコロンブスがアメリカ大陸に到達して以来、スペイン語やポルトガル語の名称や発音が一般的に定着しました。今回は、動物に関するスペイン語の外来語の意味・語源・由来についてご紹介します。

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アルパカ Alpaca

アルパカはスペイン語の「alpaca」に由来します。語源をさかのぼるとアイマラ語の「allpaqa」や、ケチュア語の「黄赤色、金髪(p’aku)」に由来します。「al」はスペイン語の冠詞です。アイマラ語もケチュア語もアメリカ先住民言語ですが、ヒスパニック化(Hispanicization)の影響で話者数は年々減少しているため、由来に関する資料も乏しくなっています。アルパカは衣類や織物として有名ですが、南米ではチャルキ(charqui)という干し肉にして食されています。

アルマジロ Armadillo

アルマジロはスペイン語で「小さな武装したもの」という意味があります。armadoは「武装する」を意味する動詞armarの過去分詞形、-illoは愛称や小さいことを表す指小辞です。名前の通り、堅い鎧のような体から名付けられました。別名では「ヨロイネズミ」、先住民のナワトル語では「カメウサギ(āyōtl + tōchtli)」とも呼ばれていたそうです。

イグアナ Iguana

イグアナはスペイン語の「iguana」に由来します。語源をさかのぼると、カリブ海の先住民であるタイノ族の言語の「iwana」に由来します。ガラパゴス諸島ではシンボルとして有名ですが、アメリカ領・プエルトリコでは、イグアナを侵入種(invasive species)に指定しているため、食用が促進されているそうです。貴重とされる地域もあれば、そうでないところもあるようですね。

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カナリア Canario

カナリアはアフリカ大陸の北西にあるカナリア諸島(Islas Canarias)に分布していたことに由来します。スペイン語のIslas Canariasは、ラテン語の「犬の島(Insula Canaria)」に由来します。

なぜ「犬の島」と呼ばれていたのかは諸説あり、島に野犬が沢山いた説、島の住人のグアンチェ族が犬を崇拝していた説、島の住人が自らを「カナリ―(canarii)」と呼んでいた説、などがあります。少なくとも島の名前が先にカナリアと呼ばれ、鳥のカナリアは後に命名されました。日本には音写して伝わったので表記には揺れがあり、「カナリヤ」ともいいます。たとえば米津玄師の曲名はカナリアではなくカナリヤですね。

カピバラ Capibara

カピバラはスペイン語の「capibara」やポルトガル語の「capivara」に由来します。語源をさかのぼると、グアラニー語の「草原の主(kapiÿvá)」やトゥピ語の「細い草を食べる者(ka’apiûara)」に由来します。南米最大の草食動物だったことから命名されたそうです。世界でも最大のネズミと言われています。学名はギリシャ語で「水の豚(hydrochaeris)」で、漢字では水豚や鬼天竺鼠とも書きます。

コヨーテ Coyote

コヨーテはスペイン語の「coyote」に由来します。一説では、ナワトル語の「歌う犬(coyōtl)」に由来するそうですが、信憑性は定かではありません。

コヨーテに関する最初の文献ではジャッカル(jackal)やスペインの狐(Spanish fox)と呼ばれていましたが、1780年に歴史研究家クラビヘロ(Francisco Javier Clavijero)がナワトル語からcoyōtlという語を借用しました。学名はラテン語で「吠える犬(Canis latrans)」という意味があります。

コヨーテはしばしばラテンアメリカの神話や伝承などで「トリックスター」や「嘘つき」のシンボルとして描かれることがあります。トリックスター(trickster)とは、神話などで物語を展開する存在のことで、たとえば人間に火を与えるために神から火を盗んだプロメテウス(prometheus)が代表的な例です。コヨーテは外貌から「草のオオカミ」という別名がありますが、イメージ的にはキツネかもしれませんね。

コヨーテはスペイン語では「よそ者」を意味するスラングとして使われることがあるので使用には注意が必要かもしれません。そもそも人に対して動物の名前を言う時は悪口が多いですね。ブタ、サル、カバ、イヌ、ハイエナ、ウシ、キツネなど。

コンドル Cóndor

コンドルはスペイン語の「cóndor」に由来します。語源をさかのぼると、ケチュア語の「kuntur」に由来します。広義では南北アメリカに分布するコンドル科の総称ですが、狭義では南米のアンデス山脈に分布しているアンデスコンドル(andean condor)のことを指します。アンデス地方では子供をさらう言い伝えがあるそうです。

コロンビア、ボリビア、エクアドルなどでは国家の象徴になっていて、国旗にコンドルが描かれています。たとえばコロンビアは「自由と秩序(libertad y orden)」、エクアドルは「力、偉大さ、勇気(poderío, grandeza y valor)」、ボリビアは「終わり無き地平線の探求(búsqueda de horizontes sin límites)」、チリは「強さ(fuerza)」の象徴になっています。

チワワ Chihuahua

チワワはメキシコ北西部にある「chihuahua(チワワ)」という地名に由来します。名前の由来には諸説あり、ナワトル語の「2つの水の間(chihuahua)」、「穴の開いた石の場所(guaguachí)」、タラフマラ語の「乾燥した砂の場所(xicuahua)」などの説があります。チワワの祖先はテチチ(techichi)という犬種で、アステカ王国で飼われていたそうです。今の時代でも人気が高い犬種の一つですね。

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まとめ

今回は「スペイン語の外来語(動物)」の意味・語源・由来をご紹介しました。紹介した単語の中にはスペイン語だけが語源ではないものもありますが、日本語にはスペイン語経由、もしくはスペイン語の発音で伝わったため「スペインの外来語」に区分しています。

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