スペイン語に由来する外来語|気象・地理

ハリケーンスペイン語の外来語

スペイン語に由来の単語には気象・地理に関するものも多く、例えばエルニーニョ現象は南アメリカの一地域の現象に過ぎませんでしたが、世界各地の気候に影響を及ぼすため国際的に知られるようになりました。今回は、気象・地理に関するスペイン語の外来語の意味・語源・由来についてご紹介します。

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エルニーニョ El Niño

エルニーニョ(El Niño)はスペイン語で「神の子」や「男の子」という意味があります。 el niñoは(普通の)男の子を指す単語ですが、大文字のEl Niñoにすると「特別な男の子」という強調表現になり、「神の子」や「幼子イエス・キリスト」のことを指します。

というのも、エルニーニョ現象は元々クリスマスの頃に起こる現象だったそうです。クリスマスといえばイエス・キリストの誕生を祝う日です。そのため、ペルーの漁師がこの現象を幼子イエス・キリスト(el niño Jesús)と呼び始めたそうです。

エルニーニョとは、太平洋やペルー付近の海水温が上昇する現象のことです。一般的には、貿易風が弱まることによって温かい海水が循環しないことが原因とされています。ただ、発生の詳しいメカニズムは解明されてなく、一説によれば月の重力が関係しているとも言われています。月の引力といえば、潮の満ち引きにも関係していますね。

エルニーニョ現象は、日本の裏側の出来事ですがあながち無関係ではなく、発生すると世界中で異常気候が起こると考えられています。対義語は海水温が下がるラニーニャ(La Niña)現象です。

カルデラ Caldera

カルデラ(caldera)はスペイン語で「大釜」という意味があります。語源をさかのぼると、後期ラテン語の「温浴(caldāria)」、ラテン語の「温かい(calidus)」に由来します。

この語から派生したスペイン語の単語にはcaluroso(暑い)、calor(暑さ)、cálido(温かい)、caliente(熱い)などがあります。語彙の宝庫ですね。ちなみに、スペインは似ている単語を「関連付け」て覚えるのも効果的です。英語のcauldron(大釜)はスペイン語のcalderaと「同根語」です。英語とスペイン語には似ている単語も多いですね。

スペイン語と英語の似ている単語【まとめ】
この記事は「スペイン語と英語の似ている単語」のまとめ記事です。…

カルデラは火山活動によってできた凹地のことで、陥没地に雨水が貯まるとカルデラ湖になります。火山大国の日本は各地にカルデラがたくさんあり、熊本県の阿蘇カルデラや北海道の摩周カルデラなどが有名です。ちなみに摩周湖はバイカル湖に次いで世界で2番目、日本では最も透明度が高い湖です。山の上の湖は神秘的ですね。

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ハリケーン Huracán

ハリケーンはスペイン語の「huracán(ウラカン)」に由来します。語源をさかのぼると、マヤ神話において風・嵐・火の神である創造神フラカン(Huracan)に由来します。フラカンはマヤ語で「片脚(Jun Raqan)」という意味があります。確かに竜巻って片足で立ってるイメージですよね。

マヤ神話によれば、フラカンは大洪水を引き起こすなどして人類を3度も滅ぼしたそうです。ハリケーンの語源となっただけあって凄い伝説を持っています。ちなみに、滅ぼした後はトウモロコシから人間を創造したそうです。トウモロコシは中南米が原産地で、重要な主食作物だったことも関係しているかもしれません。タコスに使われるトルティーヤや、南米のお酒チチャ(chicha)もトウモロコシが原材料です。

英語はhurricaneですが、ドイツ語などいくつかの欧州言語では暴風のことをOrkan(オルカン)といいます。オルカンもハリケーンと同様に、最終的にはマヤ語の「フラカン」が語源になっています。世界中の嵐の語源となっている創造神フラカンは凄いですね。

スペイン語の発音では「h」の発音をしないので、huracánの発音はフラカンではなくウラカンです。例えば車や苗字の「本田」の発音はホンダではなくオンダです。恩田さんと本田さんはどちらもオンダなので二人とも同じ場所にいたら困りますね。

ラニーニャ La Niña

ラニーニャはスペイン語で「女の子」という意味があります。海水温が上がるエルニーニョ(El Niño)がスペイン語で「男の子」を意味することから、反対の意味で「女の子(La Niña)」と呼ばれています。

過去には「おじいさん」を意味する「エル・ビエホ(El Viejo)」とも呼ばれたそうですが、男の子の反対は女の子の方がわかりやすいですよね。そもそも、おじいさんは男の子の反対というより、いずれなる存在です。

リアス式海岸 Rías

リアス(rías)はスペイン語やガリシア語で「入り江」という意味があります。ría(リア)はスペイン語やガリシア語で「」を意味するrío(リオ)が語源です。英語のriverは同根語です。

ガリシア語はスペインの自治州であるガリシア地方で話されている言語です。入り江が多いガリシア地方では、Rías Altas(リアス・アルタス)やRías Baixas(リアス・バイシャス)などの地名にもなっています。日本では青森にある三陸海岸や三重にある志摩半島などで見られ、ギザギザに入り組んでいるので漁業などにも利用されているそうです。

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まとめ

今回は「スペイン語の外来語(気象・地理)」の意味・語源・由来をご紹介しました。紹介した単語の中にはスペイン語だけが語源ではないものもありますが、日本語にはスペイン語経由、もしくはスペイン語の発音で伝わったため「スペインの外来語」に区分しています。

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