英語だけでなくスペイン語も勉強していると、新しく覚えることが多くて大変ですよね。
そんな時におすすめしたいのは、似ている単語から覚える方法です。
なぜかと言うと、英語とスペイン語の語彙は約20%も共通していると言われているからです。例えばanimal, casual, final, normal, popular, total, usualなどの単語は、スペルだけでなく意味もほとんど同じです。そこで今回は英西同時学習の方法とコツについてご紹介したいと思います。
「英語とスペイン語の似ている単語集」については、以下のページで品詞や語尾変化ごとにまとめています。
英西同時学習は似ている単語から覚える
例えば次のような文があったとします。
西語 La conservación de la naturaleza es tan importante.
和訳 自然保護はとても重要です。
どちらの文も何だか似ていますよね。
というのも、太文字で書いたNatureとNaruraleza、conservationとconservación、importantとimportanteは、お互いに同じ語源の単語だからです。そのため、スペルや意味がとても似ています。
ヨーロッパの言語は1つの家族みたいな関係と言えますね。
「なぜ英語とスペイン語は似ているのか」に関しては下の記事でもまとめています。要点だけまとめると、①英語とスペイン語は同じ語族に属している、②英語に対するラテン語やフランス語の影響、③アメリカとメキシコ、イギリスとスペインの地理的な関係、などの理由が考えられます。
細かいスペルや発音は言語ごとの特徴があるので、全てが全く同じというわけではありません。ですが、同根語の80~90%は同じ意味を引き継いでいるとも言われています。
先ほど紹介した例文では、重要な単語はどれも共通していました。スペイン語を知らない人でも、意味が推測できるくらい類似していたと思います。少なくとも英語ネイティブや、スペイン語の親戚のイタリア語やフランス語話者なら分かるはずです。
このようなスペルや意味が共通している単語は他にも沢山あります。0から新しく単語を覚えるよりも、自分が知っている英単語から覚えていけば労力は少なくなりますよね。
そのような理由から、英語とスペイン語は似ている単語から覚えると効率的です。
コツは変化する法則性を覚えること
英単語からスペイン語の単語を覚えるにはコツがあります。
それは、変化の法則性を覚えることです。
英語とスペイン語の同根語は、主に語尾が違います。代表的な語尾変化には以下の例があります。
- ary → ario
例 contrary → contrario(反対の) - ct → cto
例 correct → correcto(正しい) - ic → ico
例 economic = económico(経済の) - ly → mente
例 completely = completament(完全に) - ous → oso
例 delicious → delicioso(おいしい) - ry → rio
例 vocabulary → vocabulario(語彙) - ty → dad
例 university → universidad(大学) - tion → ción
例 conversation → conversación(会話)
例外もありますが、このような法則性があります。
変化の種類は多いかもしれませんが、発音はそれほど変化しません。例えば英単語の語尾がary(アリー)なら、スペイン語ではario(アリオ)、tion(ティオン)ならción(シオン)程度の変化です。
この法則性に慣れしまえば、意外と簡単にスペイン語に変換することができます。
主に接尾辞が変わると書きましたが、気をつけたい点として、途中のスペルも変化する場合があります。
例えば、接尾辞が「tion」の英語の名詞は、スペイン語では「ción」に置き換えることが出来ますが、一部の単語は、Action → Acción、Collection → Colecciónなどのように、同じ文字が連続したり、同じ文字が省略され1つになる場合もあるので注意が必要です。
余談ですが、tionやciónの単語は、concentración(集中)やconsideración(考慮)など、やや難しい言葉が多いですが、これらの単語の多くはラテン語に由来し、tionやciónを語尾に付加することで名詞化を表しています。
その他の法則性として、スペイン語の語尾は母音で終わることが多いことです。
例えば子音で終わる英単語のalarm、map、human、problemなどは、スペイン語ではalarma, mapa, humano, problemaなどのように母音が追加されています。
例外もありますが、こんな法則性もあるんだと片隅にでも入れておけば、単語を覚えるのも楽になると思いますし、知らない単語を見かけても意味を推測できる可能性が上がるのではと思います。
こんな感じでどんどん新しい単語を増やしてみてください。
まとめ
今回は、スペイン語と英語の同時学習の方法とコツを紹介しました。
その方法とは、似ている単語から覚えることです。
英語とスペイン語は、研究によっては約20%も類似していると言われているので、文章によっては殆ど同じ単語が使われている場合もあります。また80~90%の同根語がほとんど同じ意味で使われています。
単語を覚えるコツは、単語が変化する法則を覚えることです。なぜなら変化するのは主に語尾だからです。似ている単語から勉強していくことで、より効率的に単語を習得していくことができると思います。
英語とスペイン語の「似ている単語集」や「間違えやすい単語集」については以下のリンクからご覧ください。
動詞 ほぼ一致|+ar,ir,er|ate-ar|e-ar,ir|名詞 完全一致|ほぼ一致|sion-sión|tion-ción|ty-dad|形容詞 完全一致|ほぼ一致|al=al|ble=ble|ive-ivo|副詞 ly-mente || 補足|基本200選
スペイン語と英語の間違えやすい単語
動詞|名詞① ② ③|形容詞|副詞|補足
皆さんのスペイン語学習に役立てば幸いです。