英語にはいくつの単語があるか【英語の語彙数】

アルファベット雑学・コラム

英語を勉強していると「英語にはどれだけ単語があるのか」と疑問に思うことがあります。英語の語彙数には諸説あり、20万語とも100万語とも言われています。

英語は非常に語彙が豊富な言語です。その理由の1つは、歴史的に様々な言語と接触を重ね、多種多彩な言葉を取り入れてきたからです。例えば、cow (牛) やpig (豚) は本来語ですが、beef (牛肉) やpork (豚肉) はフランス語に由来する借用語です。「家畜を飼育する層」と「肉を食べる層」という社会の2層化によって、使われる言葉も多層化したからです(参照:英語の語彙に影響を与えた外国語)。

一般的に、日常会話で使われる英語の語彙数は、約3000語と言われています。イギリスの言語学者チャールズ・ケイ・オグデンが提唱したベーシック英語(Basic English)なら、850~1500語でも基本的な意思疎通は可能です。

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一方、英語圏の成人ネイティブが持つ語彙数は、20,000語~30,000語と言われています。それぞれが持つ背景・経歴・興味・趣味・人生は異なるので、もちろんみんなが同じ単語を有しているわけではありません。専門用語も含めれば、さらに膨大な数になるでしょう。

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「英語の語彙数」の定義は難しい

どの言語であれ、語彙数は可変で、正確な数を数えることはほぼ不可能です。新しい言葉が誕生することもあれば、時代の経過により廃れてしまう言葉もあるからです。言葉は流動的で生き物のようなものです。

「英語の語彙数」を定義するのも難しい問題です。他の言語から取り入れた借用語外来語は、どこまで1単語として数えるべきなのでしょう。例えば、アジェンダやエビデンスは日本語として数えるべきなのか。サステナビリティなら?また、特定の集団や場所でのみ話されている隠語・スラング・ネット用語なども1単語に数えるべきなのでしょうか。方言略語は?その他にも、take, takes, taken, took, takingなどの活用形はどのようにカウントすべきなのか。これらの基準を定めるのは容易ではありません。

  • どこまでが「英語」か?
    → 借用語・外来語の問題 etc.
  • どこまでが「単語」か?
    → 隠語・スラング・ネット用語・方言・略語・活用形の問題 etc.

定義は曖昧ですが、辞書の単語数で数えるのが1つの方法です。1989年に出版された過去1000年間の英語の集大成「Oxford English Dictionary(第2版)」には、見出し語数が約29万語(291,500)もあり、子見出し語などを含めると、総項目数は約60万語(615,100)にも及びます(*1)。この中には、現在使われていない廃語(47,156語)も含まれているので、現在使用中の単語は約17万語(171,476 words in current use)という記事もありました(*2)。

参照*1:OED editions – Oxford English Dictionary
参照*2:How many words are there in the English language? – Lexico.com

この、「Oxford English Dictionary(第2版)」で現在使用されている約17万語、見出し語数の約29万語、総項目数の約60万語、のいずれかを、英語の語彙数の解答にしても良いかもしれません。

ただ、辞書には全ての単語が収録されているわけではなく、まだ追加されていない単語は何十万語もあると推測されています。語彙の数を測定する曖昧さを考慮して、大まかに100万語と見積もる言語学者もいるようです。ただ、この数値も25万語程度の振り幅があってもおかしくないと言われています。

参照:“How many words are there in English?” Merriam-Webster

最新のITや技術用語を含めると、おおよそ100万語と推定する見解が多いようです。例えば、アメリカのメディア分析会社グローバル・ランゲージ・モニター(Global Language Monitor, GLM)も、およそ100万語(1,066,095.9)と推定しています。興味深いことに、GLMによると、98分ごとに新しい単語が作られているそうです。これは1日あたり約14.7単語、1年あたり5400単語が作られている計算になります。

参照:“Rise and Fall of England as an English Language Word Generator” The Global Language Monitor

ただGLMが100万番目に追加した単語は「Web 2.0」だったそうで、この統計は非科学的だという論調も一部言語学者から出ているようです。ともあれ、廃語になる言葉もありますが、記録されたそれらの存在が消えるわけではないので、文明が衰退しない限り、言葉は増加する傾向にあると言えそうです。

まとめです。「Q. 英単語はいくつの単語があるのか?」という問いに対しては、「A. 英語の語彙数の定義が曖昧で正確な数は分からない」というのが基本的な解答です。とはいえ、以下のような解答例もあります。

  1. 「Oxford English Dictionary」の約17万語(現在使用中)
  2. 「Oxford English Dictionary」の約29万語(見出し語数)
  3. 「Oxford English Dictionary」の約60万語(総項目数)
  4. 言語学者が大まかに推計した100万語
  5. 米グローバル・ランゲージ・モニターが分析した最新語を含む100万語

この記事が何か参考になれば幸いです。

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